新・薄口コラム

こっちが本物(笑)アメブロでやっている薄口コラムから本格移行します。



2014-01-06から1日間の記事一覧

17.管理と判断

18世紀末、ジャーミー・ベンサムによって、パノプティコンという監獄が考案された。マイケル・フーコーの「監獄の誕生」では、パノプティコンの作りについて以下のように説明されている。________________________________…

41.輝きと煌き

27日に開幕した、ロンドン五輪がにわかに盛り上がりを見せている。連日の日本勢のメダル獲得の知らせが、各社の新聞一面に踊る。朝コンビニに並ぶ新聞に輝かしい一瞬がズラリと写っている姿は爽快だ。我が国の強さを実感できるような気がする。五輪でメダル…

40.打ち水と打たせ水

昨日おとといと、夕方に集中豪雨が発生している。いよいよ気候が熱帯に近づいてきたのだと感じた。昨日のような集中豪雨を熱帯地域ではスコールと呼ぶ。何語から来たのかは忘れてしまったが、確か「叫ぶ」という意味の言葉が語源であったように記憶している…

39.BESTとBETTER

「本当の大災害が起きたとき、私たちに求められるのは、振り返った時に何が最善であったかではなく、今目の前でどちらが良い選択かを選ぶ力なのです。」以前消防士の方のお話を伺った時に聞いた言葉だ。一番いい選択などわからないから、その都度どちらがい…

38.一生ものと一過性

あいつの人生が終わり、僕たちの長い旅が始まった。重松清氏の小説に描かれたセリフだ。「彼ら」はまさにこんな心境なのだろう。大津市のイジメ問題を受けて、警察が生徒約300人に事情聴取を行うそうだ。15やそこらの少年・少女には少し酷な気もする。しかし…

37.働き方と休み方

過労、失業、低賃金。新聞社を問わず連日の様に紙面に労働関連の話題が並ぶ。ライフワークバランスという言葉が注目され始めたのはちょうどここ数年の事だろう。少し前、新聞に「就職難、若者のライバルは高齢者」という見出しが踊っていた。定年退職者を雇…

36.部分撤退と全面撤退

「心を読む」とは本当に難しいことだと思う。僕は趣味でマジックをしているから、「思い描いたトランプのマークと数字を当てます」だとか、「好きな動物を浮かべてください」とか言った類の物はできる。でも優秀なサラリーマンがよく言う、「相手が欲しいと…

35.憂鬱と充実

私は常々疲れには2種類あるのではと考えています。ひとつは充実の疲れ。ひとつは憂鬱な疲れ。どっちも当然疲れである以上、ヘトヘトになったら眠たくなります。ヘトヘトだから家に帰ると直ぐに寝ます。ここは同じ。で、泥の様にぐっすり眠ってまた次の日にな…

34.無法と法治

二年前のこと。深夜にコンビニへ買い出しに出かけた時、家の前の信号が突然消えたという事があった。すぐさま警察に連絡をしたのだが、経緯を説明している最中に信号が再びともり事なきを得た。無事信号が動き出した為にイタズラ電話をかけた様な状態になっ…

33.蝉と時雨

朝、窓を開けると気の早い数匹の蝉が夏の訪れを喜んでいた。多くの小・中・高校生が今日から夏休みを迎える。空は夏休みを祝福する様な晴れ模様。各地のレジャー施設は多くの親子連れで賑わうことになりそうだ。今年は本家よりも一足早く、我々が「蝉しぐれ…

33.蝉と時雨

朝、窓を開けると気の早い数匹の蝉が夏の訪れを喜んでいた。多くの小・中・高校生が今日から夏休みを迎える。空は夏休みを祝福する様な晴れ模様。各地のレジャー施設は多くの親子連れで賑わうことになりそうだ。今年は本家よりも一足早く、我々が「蝉しぐれ…

32.大女優と殺人鬼

「俺は本当の神を恨んだことはない。俺が恨んでいるのは人々が信じる神だ。」アメリカのアーティスト、マリリン・マンソンの言葉だ。彼の過激すぎるライブとキリストを冒涜するかのパフォーマンスはしばしば物議を醸している。米コロンバイン大学での銃乱射…

31.裕次郎と慎太郎

25年前の今月17日、日本を代表する俳優の一人石原裕次郎さんが亡くなった。もし生きていれば77歳、ちょうど喜寿にあたる年だ。私が生まれる前にこの世を旅立っているため、直接知るわけではないが、私を含め若い世代の人々も一度は聞いたことのある名前…

30.要求と批判

昨日、東海地方では梅雨明けが宣言された。本格的な夏の到来と間近に迫った夏休みのおかげで、気分が浮かれている学生が多くなる季節だ。昨日の塾の授業の際も生徒の間では夏休みの話題が飛び交っていた。生徒の話を聞いていたら「沖縄に行く」「海外に行き…

29.御萩と牡丹餅

同じ物でも季節や成長と共に名前が変わる物がある。御萩と牡丹餅が代表例だろう。春の彼岸の季節は牡丹の花が咲くから牡丹餅、飽きの彼岸の季節は萩の花が咲くから御萩と呼ぶのだそう。どちらも花の名に重ねているところに昔の人の粋を感じる。成長とともに…

28.我がままと素のまま

1978年に放映されたルパン三世の映画「ルパンVS複製人間」ではクローン技術により永遠の命を手にいてた敵がルパンの前に立ちはだかった。ルパンの前に現れたクローンの1人が、「俺みたいな出来損ないのクローンは切り捨てられる」と言っていた事が妙に記憶に…

27.信頼と崩壊

「お金」とは何なのだろう?銅でできた10円玉やアルミでできた1円硬貨ならまだしも、ただの紙切れである1万円や千円は、それ自体に価値があるようには思えない。時代をさかのぼると、貝殻や石も「お金」として使われていた。ある孤島ではキツツキの頭の…

26.野球と相撲

7月11日付の毎日新聞の朝刊スポーツ欄を開くと、左のページに藤川球児投手と和田監督が相談する写真、右のページに稀勢の里と旭天鵬が組み合うシーンという構図が目に飛び込んできた。偶然にも両方の写真は同じ角度からとられていた。どちらの明るいニュ…

26.野球と相撲

7月11日付の毎日新聞の朝刊スポーツ欄を開くと、左のページに藤川球児投手と和田監督が相談する写真、右のページに稀勢の里と旭天鵬が組み合うシーンという構図が目に飛び込んできた。偶然にも両方の写真は同じ角度からとられていた。どちらの明るいニュ…

25.金曜日と13日

昔から13日の金曜日は不吉であるとされてきた。その理由としてキリストが磔になった日が13の金曜日であったとか、もともと独立した状態で13日と金曜日が不吉であるとされていたため、それが重なる13日の金曜日が不吉であるとされたなどと、諸説ある…

24.辺と旁

文字にはその一つ一つに物語がある。例えばアルファベットの先頭を飾る「A」はひっくり返すと牛の頭を表している。古来より牛は酪農、移動手段をはじめ様々な恩恵をもたらす事から、裕福さの象徴であった。そこからアルファベットの先頭を飾るにふさわしい…

23.救命と解雇

先日、フロリダ州のビーチでライフセーバーの男性が溺れていた男を助けたために仕事を解雇されるという出来事があったそうだ。ライフセーバーが命を救って解雇されるとは珍妙な事であるが、そのカラクリは以下の通りであった。フロリダのビーチで働いていた…

22.シンシンとリーリー

母親が娘に言った。「大声で喚いたり、わがままを言ったり、そんなはしたないことばかりしていると誰もお嫁に貰ってくれなくなるわよ」「でも、私、そんな人と結婚した男の人、一人だけ知ってるわ」「誰よよれ?」「お父さんよ」(中公新書ラクレ「100万人が…

21.当事と傍観

周りの雛たちよりも少しだけ体の大きかった雛は、その風貌からいつも仲間からのけものにされていた。ある秋の事、ついにアヒルの群れを抜け出した。厳しい冬に一人寂しく耐えていると、やがて春が来た。気持ちの良さに羽を広げると、なんと空を飛べる様にな…

20.織姫と彦星

働き者の織姫は、端正な出で立ちの青年彦星と出会って以来、すっかり仕事をしなくなってしまった。彦星も同じ様に織姫と出会ってすっかり牛追いの仕事をしなくなった。見兼ねた天帝は二人を天の川の両岸に住まわせ、離れ離れにしてしまった。そんな二人が一…

19.公約と口約

メロスは無二の友、セリヌンティウスとの約束を果たすため、幾多の困難に挫ける事なく走り続けた。太宰治は「走れメロス」の中で、メロスの人となりを人一倍正義感の強い男と言っている。「国民の皆様との約束を果たすため、増税をする前に我々にはすべき事…

18.驕心と自信

生憎の雨模様も、見方を変えれば情緒溢れていいものに感じる。耳を済ますとどこからかカエルの歌声が聞こえてくる。カエルが含まれた故事成語を思い出してみる。「井の中の蛙」「ヘビに睨まれたカエル」「カエルの王子様」「カエルのリーダー」古今東西を問…

16.影響と継承

小説や漫画などジャンルを問わず、物語を楽しむ中で過去の作品の「香」に出会ったとき妙なうれしさを感じる。橋本紡さんの小説「九つの、物語」(集英社)の中に印象的な台詞がある。「食べてみないと分からないなんて、まるで人生みたいじゃないか。この料…

15.演者と聴者

怪談話に<滴る水>は良くなじむ。以前稲川淳二さんの怪談話から水の描写を除くとどうなるかという実験をやっていた。ひどく味気なく、どこか滑稽にさえ感じた事を思い出す。何にでも深みを持たせるためには余白が欠かせないのだろう。先日ORICON STYLEが10…

13.頭と体

天才無免許医師であるブラックジャックは、法外な医療費の代わりに多くの難病患者を救っていった。「ブラックジャック」は医療漫画のパイオニア的な存在であった。原作者である手塚治虫は1996年に光文社文庫から出版された「ガラスの地球を救え」の中で、同…