新・薄口コラム(@Nuts_aki)

こっちが本物(笑)アメブロでやっている薄口コラムから本格移行します。



日常としての非現実と非日常としての現実

僕の家にはバーカウンターがあります。といってもオンラインのmtgや飲み会用に簡易的に用意した一畳くらいのスペースです(別にいい家に住んでいるわけでも、お金をかけて改築したわけでもありません)。 春先のコロナの流行をきっかけに作りました。 コロナ…

左脳と右脳で"2回"読み解く『千と千尋の神隠し』

作品にどう触れるのか? もちろん作品の楽しみ方なんて十人いれば十通りのものがあって然るべきだとおもうのですが、僕の中で個人的に大切にしている読み方があります。 それは演出の節々に表出した意図を拾い集めた先に、作者の真意にたどり着こうとする読…

ヒソカが敵キャラとして優れている理由

週刊少年ジャンプ史上初、不定期連載が許されているマンガHUNTER×HUNTER(笑) 多分に漏れず僕も大ファンだったりします。 初めて読んだのは小学生の頃だったと思うのですが、キャラもストーリーも魅力的で、当時からどっぷりハマっています。 その中でも特に…

ヨルシカ『ヒッチコック』考察〜ヒッチコック的手法と2回聴きたくなる理由〜

「卒業したから生徒じゃないです」 コピーライターの阿部広太郎さんが、自身の著書『心をつかむ超言葉術』という本の中で、「夏目漱石は[I love you]を『月が綺麗ですね』と訳した(※真偽には諸説あります)が、あなたはどう訳しますか」というお題が出てきま…

「話し上手」の作り方

大学生で塾の先生を始めた頃、僕はあまりに喋るのがヘタクソで、全く仕事にならなかった(笑)ので、一時期むちゃくちゃ喋り方の勉強をしていました。 落語、お笑い、漫才、司会、講演会etc... とりあえずYouTubeで見られる動画を片っ端から文字起こしとタイム…

人は希望を奪われたときに絶望する

僕が大好きなマンガのTOP10の中に入るマンガにスパイラルという作品があります。 基本的には推理マンガとなっているのですが、登場人物みんなにどこか影があって、そこが読者をひきつけます。 何より、物語の構成がよくできていて、特に単行本の最終巻に収録…

面白さの3階層〜サークルの「おもろいヤツ」が社会に出るとクソおもんない理由〜

「あの人は面白い」 周囲からこんな評価を得ている人が多くいます。 大抵そのことは自覚していて、仲間内で集まるとその人が話を落とし、ドカンと笑いが起きる。 その人がいるだけで明らかに空気が良くなる。 間違えなくそういう「面白さ」があって、それは…

細長く続けるという戦い方

僕の飲み友達で同業でもある友人が半年くらい前に始めた「世界征服クッキング」という企画。 (ツイッターでハッシュタグ「#世界征服クッキング」で調べてみてください) 個人的にこの企画やハッシュタグがむちゃくちゃ気に入っています。 というのも、この企…

わかるようで絶妙に分からない世界のことわざ

逃げるは恥だが役に立つ 最近、世界のことわざにはまっています。 その土地ならではの意味合いがあって面白いなあと。 僕の大好きなマンガのひとつである、「逃げるは恥だが役に立つ」はもともとハンガリーのことわざ。 このあたりは確かになあと納得する部…

好きを仕事にしているのにつまらない人と面白い人

YouTubeが普及するにしたがって使われるようになった「好きなことをしてお金を稼ぐ」という言葉。 僕はこの考え方自体は嫌いではないのですが、最近のYouTuberやこの言葉を言って独立しようとする人を見ていると、それってちがうんじゃない?という違和感を…

話し下手克服クエスト〜太鼓持ちの達人になろう〜

「どうやったら話し下手が直せますか?」 何年か前に知人の教室で研修をさせて貰う機会がありました。 その研修終わりに質問を受け付ける場面があったのですが、その時に出たのが冒頭の質問です。 僕がその時に行った研修は、前半がスライドを使った座学で後…

1匹目のどじょうを狙う人と2匹目のどじょうを狙う人

最近YouTuberを研究しています。 それまでも人気YouTuberやビジネス系、実験系、サバイバル系はウォッチしていたのですが、ここにきて釣り、雑談、カップルチャンネルまでジャンル問わずに見漁っています(笑) 大手の全体の流れとして、①好きなことをしていた…

ブランドを引き受ける人とブランドを消費する人

「あの人は東大卒のクセに仕事ができない」「いい企業に勤めているのに社会性はない」 人の学歴や肩書きで見るなんて失礼だと思う一方、確かにそんな風に感じることもないわけじゃないよなあと思ってしまうこうした表現。 (特に本人がそのブランドに誇りを持…

物事の解像度と本物に触れるということ

僕たちは買い物に出かけると驚くくらいに安価に、様々なものを手に入れることができます。 またインターネットの普及で、あらゆる情報にアクセスできるようになりました。 例えばお寿司を食べたいと思えば一皿100円で食べることができますし、安くお酒を飲も…

優雅をクリエイトする

最近いろいろな動画を物色している中で出会ったGACKTさんのYouTube。 その中に登場した「優雅をクリエイトする」という言葉がとてもいいなあと思ったので紹介させて下さい。 https://youtu.be/oeJ_b0iG9lM 記録より思い出をつくる GACKTさんは今、マレーシア…

映画を見ない僕がとりあえず100作品みて気付いたこと

コロナの影響で4月6月と、仕事がバタバタしていました。 オンラインに切り替わったり休校になったり。 それで良くも悪くも時間が出来たので、せっかくなら普段しなかったことをしようと、5月頭からずっと映画をみていました。 少し前まで途上国に映画を届け…

「人のとっておきを味わう」という贅沢

コロナ禍で仕事が飛んだらしたのをきっかけに、映画を見始めました。 途上国に映画を届けるNPOに所属していたにも関わらず、それまでほとんど映画を見たことがありませんでした(すみません...) ありがたいことに長らく仕事を忙しくさせて頂いていて、2時間前…

恋人がいる時はモテるのに、別れると何故かモテなくなる「恋人チューニング問題」を考える

恋人がいる間はやたらと色々な人からデートのお誘いがあったり、あるいは告白されたりするのに、別れて新しい相手を探そうとすると、それまでのお誘いが気のせいだったかのように途絶えてしまうという経験をしたことがある人はいませんか? 先日知人から、ち…

数の暴力に思いをめぐらす

ニュートンほどの偉大な人間が、りんごを見て引力を発見したなんてことあるかい。ありゃジョークなんですよ。ニュートン先生だって初めは万有引力の法則について、毎回聞かれるたびに丁寧に説明してたけど、そのうちあんまりにも同じことを聞かれるもんだか…

社会レベルの論理性と生命レベルの論理性

それがロジカルだろうが非ロジカルだろうが関係なしに、何かを考えるには「前提」が大切です。 どんなに論理的に主張を構築しようが、前提がぼやけたまま積み上げたのならやがてそれは瓦解してしまうわけです。 僕は物事を分析するときに、必ず2つの論理を…

ブランドやキャラを作る効果

これは一昨年の冬に流れてきたガストの広告です。 この広告を見た瞬間に感動して、スクショをとって、速攻で僕のGoogleドライブにある広報フォルダに入れました。 ここ数日、ブランドやキャラについてあれこれ考えていた中でふと思い出したので紹介させても…

つまらないことを続けるという武器の作り方

僕はちょいちょいなに考えているかわからないと言われることがあるのですが、意思決定プロセスはいたってシンプルで、大体3つか4つくらいの基準で動いています。 タイトルに書いた「つまらないことを続ける」というのは、そんな僕の意思決定パターンの1つで…

自分のやりたい事を伝えるのがとにかく苦手な人への処方箋

僕は何でもかんでも分析したりジャンル分けしたり説明することが大好きだったりするのですが、反面自分の事には興味がなく、自分の「好き」や「おもろい」を人に伝えたり、自分のやってきたことを言語化したりといったことが非常に苦手だったりします。 なん…

社会人に必要な必要火急のインプットと不要不急のインプット

3月4月と、コロナの影響で仕事の時間帯が変わったり形態が変わったりと、なにかとバタバタしていました。 どうしても目の前の対応に迫られると、必要に迫られるインプットばかりになってしまいます。 僕も多分にもれず、この2ヶ月は仕事に必要なインプットを…

「速い世界」における希少価値の作り方

とかく昨今は情報過多と言われ、僕たちの周りには情報が溢れています。 ゲームにマンガに映画に音楽、大学講義にヨガのレッスンまで、ウェブで検索するとあらゆるコンテンツにアクセスすることが可能になりました。 こうしたコンテンツの供給過多の状態は、…

「思い」がない人間の、正しい思いの伝え方。

僕の本業は塾講師ですが、その傍で寄稿以来を頂いて記事を書いたり、イベントを作ったり、人を巻き込んで企画をたちあげたり、なんだかんだで結構いろいろなクリエイティブ系のことに関わる事があるので、自分の中でそういったアウトプットのチャンネルを用…

「日常に戻る」という「非日常」

毎日のニュースを見ていると、コロナの新規感染者数も徐々に減り、終息に向かう兆しが見え始めました。 (僕は今週もう一度感染者数が上がるんじゃないかと予想しているのですが、現時点下がっているのは事実なので、終息という方向で見ています) コロナが猛…

「ハマる」ということ。

コロナの影響で本業が変則的になり、このGWはまさかの12連休でした。 こんなに長い休みなんていつぶりだろうと思い振り返ってみたら、18歳の夏以来(笑) 僕は大学に入ってすぐに塾のバイトを始めたのですが、ありがたいことに2年目以降はコマ数も増え、ほぼ今…

アフターコロナの処世術〜未知の出来事を前に求められるSF的思考〜

100日前を振り返る 振り返ってみると僕たちはこの2ヶ月間、激動の毎日を過ごしてきました。 学校が休みになり、自粛が当たり前になり、仕事はテレワークになり、「飲み」というコミュニケーションはなくなり、マスクが当たり前となり、多くのことをオンライ…

SNSの時代に「コンテンツを持つ」ということ。

ちょうど僕は、中学時代にプロフ、高校時代にmixi、大学に入りfb,Twitter,インスタが流行り出しという形で、ほぼほぼSNSの発展(プロフがSNSといえるかは微妙ですが)と共に大人になってきました。 当時から今までのSNSの変化を、実際に使いながら感じてこられ…