新・薄口コラム(@Nuts_aki)

こっちが本物(笑)アメブロでやっている薄口コラムから本格移行します。



18.驕心と自信

生憎の雨模様も、見方を変えれば情緒溢れていいものに感じる。
耳を済ますとどこからかカエルの歌声が聞こえてくる。

カエルが含まれた故事成語を思い出してみる。
井の中の蛙
「ヘビに睨まれたカエル」
「カエルの王子様」
「カエルのリーダー」
古今東西を問わず、カエルはあまりいい印象を持たれていないようだ。


井の中の蛙」は荘子
記された故事成語だ。
井戸の中のカエルが外の世界を知らないのと同じ様に、見識の狭い人や世間知らずを指した言葉である。

井戸の中ならまだいい。
入っていた場所が鍋の中だったら大変だ。

ビジネスの場でしばしば環境の変化を察知できない人の事を指して「茹でガエル」という言葉が使われる。

熱湯にカエルを投げ込んでも、その熱さに驚いて飛び出ていくが、水のうちからカエルを鍋に入れておき、徐々に加熱すれば気づいた時にはカエルは茹で上がっているという所から「少しずつ変化する現状に鈍感な者は、気づいた頃には何もかも手遅れだ」という事を表している。

実際のカエルが熱さに気づかず茹で上がるものなのかは疑問だが、上手い比喩だと感心させられる。

井の中の蛙はこう続く

井の中の蛙大海をしらず。されど空の青きを知る。」

後半の解釈は研究者によって割れている。
私なりの解釈を以下に載せてみた
確かに井戸の中は世間が見えない小さな世界かもしれない。
しかしその空に見える世界に様々な思いを馳せ、大きな夢を抱いている。

こんな風に考えたら井の中の蛙も満更でもなく思えてくる。