新・薄口コラム

こっちが本物(笑)アメブロでやっている薄口コラムから本格移行します。



20.織姫と彦星

働き者の織姫は、端正な出で立ちの青年彦星と出会って以来、すっかり仕事をしなくなってしまった。



彦星も同じ様に織姫と出会ってすっかり牛追いの仕事をしなくなった。



見兼ねた天帝は二人を天の川の両岸に住まわせ、離れ離れにしてしまった。



そんな二人が一年に一度会えるのが今日、7月7日だ。



伝説ではどこからかカササギがやってきてその日だけ橋をかけてくれるのだという。



晴れの日は無事橋を渡り織姫と彦星は一年ぶりの再会を果たす。



しかしもし雨だったら天の川が氾濫し、二人は会う事ができなくなる。



とくに7月7日に降る雨を催涙雨と呼ぶ。

待ち焦がれたその日に会う事が叶わなかった二人の涙と重ねた様だ。



今日の静岡の空を見る限り、二人は今年は会えないのでは無いかと思ってしまう。

いや、「今年も会えない」という方が正確だろう。



近年、心なしか梅雨の時期が後ろにずれ込んで来て、七夕は雨となる事が多い。



何百年も前からこうしてあって来た二人にとって一回や二回会えない年が続いても対した事では無いかもしれないが、人間の活動が気候を変え、二人の恋路を妨げてしまっているのだとしたら心苦しい。