新・薄口コラム

こっちが本物(笑)アメブロでやっている薄口コラムから本格移行します。



33.蝉と時雨

朝、窓を開けると気の早い数匹の蝉が夏の訪れを喜んでいた。

多くの小・中・高校生が今日から夏休みを迎える。

空は夏休みを祝福する様な晴れ模様。
各地のレジャー施設は多くの親子連れで賑わうことになりそうだ。


今年は本家よりも一足早く、我々が「
蝉しぐれ」を奏でる事になった。



日本では、夏の昼に蝉たちが一斉に鳴くさまを時雨の降る音に見立てて蝉しぐれと呼ぶ。
なんとも耳触りが風流な言葉だが、実際に暑さの中で蝉しぐれを聞くと風流さよりも暑苦しさが勝る様に思う。


風流さとは少し違うが、先週炎天下の中で一斉に人々が集い原発反対運動が行われていた。

夏休みを迎えるまでもなく、既に壮大な蝉しぐれが聞けていた。

原発反対運動に関しては何もいうまい。

何の行動を起こすでもなく、冷房の効く部屋でニュースを見ていた私には何もいう資格はない。


ただいったいあの何万の人の中の何人が本気で世の中を憂いていたのだろうかと思わず考えてしまう。

蝉の命は一週間と言われる。
叫ぶだけ叫び続け直ぐに散ってしまう。

デモの賛否は別として、蝉のいのちの様な一過性の盛り上がりで終わらない事を願うばかりだ。