「本当の大災害が起きたとき、私たちに求められるのは、振り返った時に何が最善であったかではなく、今目の前でどちらが良い選択かを選ぶ力なのです。」
以前消防士の方のお話を伺った時に聞いた言葉だ。
一番いい選択などわからないから、その都度どちらがいいか選ぶしかないのです。
何か辛い思い出が頭をよぎる様に、眉間にシワを寄せながら話してくれた。
あらゆる出来事で同じ事が言える。
最も良い選択など、全てが終わったあとで振り返る事でしかわからない。
それを問題が世間に知られてからさも元から模範的な答えがあったかの様に話す人々。
「おれならこうする」
だとか
「私はこうだ」
など、、、
そんな「模範」を声高に叫ぶ批評家をみると、なぜ全てが片付いたあとでなく、その場で模範を進言しなかったのかと思う。
あとからみたら正しくない様にみえる選択も、当時は何かしら理由があったのかもしれない。
そうせざるを得ない事情があったのかもしれない。
それらを無視して批判するのは、
やっぱり違う様に思う。