41.輝きと煌き
27日に開幕した、ロンドン五輪がにわかに盛り上がりを見せている。
連日の日本勢のメダル獲得の知らせが、各社の新聞一面に踊る。
朝コンビニに並ぶ新聞に輝かしい一瞬がズラリと写っている姿は爽快だ。
我が国の強さを実感できるような気がする。
五輪でメダルを取ることは、各国の絶好のアピールになるため、どの国もメダル取りに躍起だ。
それにより出身国の違う選手が他の国の代表として出る姿も見え始めた。
猫ひろしさんが記憶に新しい。
挑戦の機会と捉えればよいことだと思えるし、自国の選手への冒涜だと言われればそれも否定できない。
いずれにせよ、元は余暇として広まったスポーツに様々な思惑が絡みついたのが原因だろう。
金メダルをとった選手には頂点に座す輝きがある。
銀メダルの選手が得た経験は、もしかしたら「金」よりも「良」ものかもしれない。
銅メダルの選手が私たちに与えてくれた感動は「金」と「同」じ位大きかった。
メダルの輝きからも、国の利害からも離れたところで、アスリートたちの生み出す最高の煌きを味わいたい。