新・薄口コラム(@Nuts_aki)

こっちが本物(笑)アメブロでやっている薄口コラムから本格移行します。



SMAP考察~40歳のアイドルが成り立つ訳~

現在、男性女性合わせてかなりの人数のアイドルがいますが、その中で1番の成功事例がSMAPであるように思います。

彼らの年齢はもう既にアラウンドフォーティーです。

普通に考えて、40歳のアイドルってなかなか成立しないと思うんです。

少なくとも女性アイドルではそうはいかない。

 

SMAPが40歳にもなって、いまだにアイドルを名乗る事ができる、むしろ日本中からアイドルとして認知されている理由について、考察して見たいと思います。

 

彼らがアイドルとして成立する最大の理由は、他のアイドルと真逆の戦略をとっているところにあります。

それは、コアなファンを作らないという戦略。

 

通常のアイドル商売では、いかにコアなファンを獲得するのかが勝負になってきます。

その人たちに支えられて始めてアイドルとして成り立つから。

アイドルがミュージシャンやアーティストと違う1番の点は、毎回必ずライブや握手会にきてくれるコアなファンが多くついていることです。

だからこそプロダクションにとっても大切な稼ぎ頭になるし、スポンサーもつきやすい。

要は数字持ってるって事が分かりやすいんですよね。

 

でも、こういうコアなファンをたくさん付ける戦略を取ると、必ずそれと同じ位のアンチを生み出します。

仲間内で褒めあっている姿を整理的にNOと思う人がいるからです。

 

アイドルって売れるためにはコアなファンを作らなければいけないけれど、長続きするためにはそのコアなファンが大きな足かせになるんですよね。

その辺の矛盾があるからほとんどのアイドルが一時的なブームで終わってしまうんだと思います。

 

その点SMAPは非常にうまい立ち回りをしていると思います。

一貫して好きな人を増やすのではなく、嫌いな人を作らない戦略をとっている。

コアなファンを作るのではなく、ライトな支持層を作り続けているからこそ、一過性のブームにならず、40歳になってもなおアイドルとして活躍し続けられているのだと思います。

 

この戦略って、言うのは簡単だけど、行うのはすごく難しい。

秋元康さんなんかはきっと、AKBをこのカテゴリに持って行こうとしたんですけど、無理でしたよね。

 

はじめの戦略がコアなファンの囲い込みだったからということももちろんあると思いますが、それ以上に大きな理由があると思います。

それはバラ売りした時の強さ。

 

SMAPの最大の強みは個人のネームバリューの方がユニットのバリューより強い所にあります。

SMAPというユニットがあり、そこに所属する中居くん、キムタク、香取慎吾稲垣吾郎、草彅くんではなく、5人揃った時だけ始めてSMAPというユニットができるんですよね。

他のアイドルはこうはならない。

大島優子は元AKBの大島優子であり、佐々木彩香はももクロのあーりんであり、亀梨和也KAT-TUN亀梨和也なんですよね。

それは嵐の櫻井くんや二ノ宮くんでさえ同じ事。

 

SMAPだけがユニット名より個人が強くなっている。

 

もう一つ、SMAPには世間に受け入れられるポイントがあると思います。

それはユニットとして仲が良さそうに見えるということ。

普通のアイドルならばそれが人気商売である以上、どうしても自分のファンの獲得をしなければなりません。

自分の知名度よりもユニットの知名度の方が大きい場合、どうしても自分のファンを獲得する場はユニットとしての活動の中になってしまう。

ユニット内でファンを得なければならない以上、どうしてもそこに目立たなければならないという競争心が働いてしまうんですよね。

 

ファンではない人には、その辺が伝わってくるとどうしても少なからずゲンナリしてしまう。

 

一時のKAT-TUNやNEWSってこの典型だと思います。

もちろん今いる女性アイドルも同じ。

どうしてもユニットの中で目立たなければいけないため、調和っていうのんが薄く映ってしまうんですよね。

(それは楽曲や作品としての調和でなく、空気としての意味で)

 

その辺が気にせずみられるのって、SMAPを除くと嵐とPerfumeくらいだと思います。

 

で、なぜSMAPはそれができてしまうかというと、それぞれがSMAPというユニット以外のフィールドで勝負できているから。

俳優や司会業を始め、彼らは一人で勝負するフィールドを持っています。

そこで個人個人で勝負してる。

だからSMAPというユニットとして集まった時に、わざわざそこで競争心を露わにする必要が全くないんですよね。

 

だからこそ大晦日に紅白とかでたまに集まったSMAPをみるとホッとする(笑)

普段別々のフィールドで活躍している5人がフラッと集まって忘年会をやっているように見えるから。

(もちろんかなり練習してるだろうってのは見てて分かりますが...)

 

 

アイドルである以上はじめはハコとして売り出す事が王道ではありますが、そこからいかに飛び立って、ユニットを寄木くらいの立ち位置に持っていけるかっていうのが、アイドルとして長く認知されるための必須条件であるように思います。

 

その辺、本当にSMAPはうまくやってるとおもう。

あの人たちだったら50歳になっても60歳になっても定期的にSMAPとして集まっている姿が容易に想像つきますよね(笑)

 

あの立ち位置は他のアイドルには中々難しいと思います。