新・薄口コラム

こっちが本物(笑)アメブロでやっている薄口コラムから本格移行します。



小保方氏2時間超の会見。新たな事実一つもなし

小保方氏「STAPある」と明言



昨日の小保方さんの会見が、すごくニュースを賑わせていますが、何でこんなに話題に取り上げられているか僕には全然わかりません。
会見はむちゃ長かったですが、新しく出てきた情報は何もないですよね。
昨日あったのは今までの主張(不服申し立てとSTAP細胞があるという主張、一部偽造に対する謝罪)をなぞったことと、泣いてる姿を見せただけ。
STAP細胞の再現実験をする「コツ」と小保方さんが言っているものと、どこまで理研の人が把握していたのかという明確化みたいに、確信部は一つとして触れていませんでしたよね。

本来、記事になる事なんて何もなかったように思います。
で、そんな違和感を感じたニュースから幾つかピックアップしたのが上の3つの記事。
別に声が震えてたとか今日の体調とかは全然論文の問題とは関係ないですし、STAP細胞があるというのは始めから彼女が明言していた内容です。

別に取り立てて記事になる内容ではないはず。
というか全く本質の論文の捏造疑惑に関する真偽とは関係ない。
あの会見はそこを明確にするために開かれたはずなんですよね。
でもそこに対して明確な発言はなかったし、それに対して鋭く切る記者からの質問も殆どなかった(2つ3つありましたが、、)
で、書かれている記事も今までの内容をなぞったものか、小保方さん自身にスポットを当てたもの。
そもそも全テレビが生中継して騒ぐほどの内容でもないし(全テレビが中継なんて東日本大震災以来でしょ)、騒げるほどの内容もなかったはず。

だから、もし小保方さんではなくSTAP細胞についての報道をするのなら、このエントリのタイトルみたいな内容を言及するのが正しい姿勢のはず。
そんな記事がひとつもないことが、非常に気になりました。

いいニュースも悪いニュースも最近そういうものばかりです。
羽生選手にしろ佐村河内さんにしろ、注目されるのはそのキャラクター。
羽生選手の技術のどこが凄いのかではなく、どんな人かが注目されて、佐村河内さんならなぜゴーストライターを利用したかでなくて、ルックスや耳が聞こえない事に注目される。
ここ数年、特にそういうワイドショーのネタみたいなのが報道として扱われることが多くなってきてますよね。

なぜそんな記事ばかりが増えるのか。
それは単純にコンテンツでなくキャラに注目した方が売れるから。
その辺、ニュースの受け手の僕たちにも問題があると思います。
情報にアクセスする手段が少なく、書きて優位の状況であったときと比べ、現在は情報が溢れ言わば読み手優位の状況になっています。
そうすると書き手側はどうしても読み手に選んでもらえるよう、読み手に擦り寄ったコンテンツを作るようになる。
読み手に受けるのは当事者のキャラクターを扱う、読みやすくて面白い記事。
この構造が続くことでどんどん情報価値の低い記事が作られてしまいます。
言わば情報のデフレ化。

僕はそれが悪いとは思いません(嫌ですけど)。
問題なのは、そんな中でしっかりと情報にアクセスできる人は変わらず質の高い情報に触れ、その他大勢が触れる情報の質が少しずつ悪化することで、知らず知らずに情報格差が広がること。

新聞を辞めてネットメディアにシフトした僕が言うのもなんですが、ネットが広がった事によるコンテンツの質の低下っていうのは、大きな問題だと思います。
情報収集が便利になった反面、その便利さが全体としての質の低下を招いているというのは、皮肉なことです。
小保方さんの記事を読んで、そんなことを感じます。