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まだ文法で消耗してるの? | 覚えない英文法助動詞②助動詞の定義は「感情表現」

3-2助動詞とto不定詞




助動詞とその書き換え表現のニュアンスの違いを語るためにはまず、助動詞とto不定詞の基本的なイメージをつかんでおくことが不可欠になってきます。
従って初めに二つの基本的イメージを探った上で、二者のニュアンスの差異をまとめていくことにします。


まずは助動詞を見ていきます。
will shall may etc...
助動詞に共通する基本イメージは、ズバリ「感情」です。
全ての助動詞は「感情」という括りでまとめる事ができてしまうのです。

例えば仮定法で「もし~なら」って文章のとき助動詞の過去形を使いますよね?
「もし~なら」の後には多くの場合に「~なのになぁ。」と続きます。
ここに感情が含まれているからwas going toやwere able toとかで仮定法は書き換えられないんです。
ほかに助動詞が感情を表すことを利用した表現には丁寧表現があります。
would you ~?やcould you~?は「~して頂けませんか?」とへりくだった表現になります。
ここには相手に対する尊敬の感情が込められています。
尊敬の感情を表すから助動詞、自分と相手との心理的距離を表すから過去形、どちらもあわさって助動詞の過去形ってなるんです。


一方to不定詞を使った書き換えを説明するためにはtoの根本イメージを説明する必要があります。
toはもともと到達点が決まった方向を表します。
I went to school.では目的地が学校って定まってますよね。
それに基づいてそれぞれを見ていきましょう。
be going toは到達点の決まった場所に進んでいる真っ最中というように直訳できます。
そこから「~するつもり」という未来の予定を表す用法になるのです。


それに対してwillは自分の感情に基づいて物事を類推します。
だから天気を表したりするのはbe going toじゃなくってwillなんです。


これらをまとめて、助動詞は主観的、to不定詞を使った書き換えは客観的であるということができます。

たとえば明日「テニスをするつもり」なら、相手と約束する=客観性があるからbe going to
天気はどんなに100%とはいえ誰にも予想できる物ではないので、客観的なbe going toではなく、willになります。

それから自分の潜在力に根ざしてできるという(=僕ならやれる的な)場合はcan、誰もが可能だと思える物事の場合はbe able toになります。

この辺の別個の解説は、また後日か書く助動詞のまとめの際に記そうと思いますので、今回は助動詞は主観的、toを使った表現は客観的という事だけにとどめておこうと思います。
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