新・薄口コラム

こっちが本物(笑)アメブロでやっている薄口コラムから本格移行します。



ルーズヴェルトゲームの計算して当ててやろうって感じが嫌い

この前偶然ルーズヴェルトゲームってドラマを見ました。
個人的にはあまり楽しめなかったというのが正直なところです。
内容がつまらないとかではないんです。

ただ、なんとなく見ていると所々に製作者サイドの、「こういうのがウケるんでしょ」っていう思惑が伝わってくる気がしたんです。
偶然当たった半沢直樹を徹底的に分析して、人工的にヒット作を作ってやろうみたいな、そんな感じ。

ルーズヴェルトゲームをみた瞬間、このドラマはかなり意識的に「弱者による理不尽の克服」っていうテーマを盛り込んできたなっていう印象を受けました。

部活動で才能を妬まれ先輩のイジメに会ったせいで野球部を辞めさせられたという過去。
派遣社員という立場、上司にひどい扱いをされるという現在。
そして主人公が務める会社自体も中小企業であり、大企業の力の前に潰されそうになるというところは、企業として抗えない将来を描いています。
三重構造で描かれている理不尽さを主人公が克服していくというお話になるのだと思います。

野球チームの絆で包み込む事で主人公が少しずつ心を開き過去に打ち勝つ。
そして派遣社員で辞めさせられそうな現状を仲間が助ける。
で、最後は仲間が協力して会社を救うみたいな感じのストーリーなんじゃないかっていうのが伝わってきちゃうんですよね。

なんていうか、ウェルメイドすぎる。
過去、現在、未来の自分の力や努力ではどうにもならない理不尽な社会システム。
そしてそれを受容、支え、協力という順番で仲間が主人公に触れる中で克服していくというストーリー。
むちゃくちゃ丁寧に作り込まれていると思います。

別にストーリー構成自体が嫌いなわけではないんです。
ただ、これを計算して作ってきた感じが露骨に伝わってくるからなんか嫌なんです。
多分半沢直樹がヒットした理由を徹底的に分析して、ヒットの法則みたいなのを作ろうとした結果の作品がルーズヴェルトゲームではないかと思います。

本当に話の展開からキャラ設定までよくできてると思うんですよ。
ただ、だからこそなんか違和感を感じる。
登場人物のキャラクターって、演者の自然な感覚の中から生まれるものだと思います。
不完全さが生み出す味みたいなもの。
だからこそ僕らはドラマをみていて共感するし、ドラマの世界に入り込める。
ルーズベルトゲームではそういった味みたいな部分を意図的に作り出そうとしているように感じました。

不完全な部分がなさすぎて、どうしても作品に入り込めない。

よくできてるからこそ、僕にはどうしても好きになれない作品な気がします。