新・薄口コラム

こっちが本物(笑)アメブロでやっている薄口コラムから本格移行します。



進撃の巨人がコンテンツとして優れている理由

進撃の巨人って改めて、コンテンツとして非常に優れていると思います。
海外でウケ易い文脈と国内でウケ易い文脈の両方を一つの作品の中に有しているから。

基本的に海外、特に欧米では体が大きい=強いという考え方が主流です。
ガタイのデカいアメ車や大型プランテーション農業、大皿の料理に超高額の宝くじ。
文化的に優れたもの=大きいというイメージがあるのだと思います。
それに対して日本で好まれるのは小さいものが努力や戦略で大きなものに打ち勝つようなストーリー。
特攻が美談とされることをはじめとして、日本では強大な敵に非力な人が挑む物語が好まれるといえます。

手塚治虫さんの鉄腕アトムが海外で映画化されるという話が持ち上がったとき、アトムを戦う際に巨大化できる設定にして欲しいといわれ、手塚さんが起こったという逸話があります。
日本と欧米のヒーロー像の違いが端的に現れた例といえます。
日本人の感覚からすれば、小さな体のアトムが強大な敵に挑み打ち勝つその姿こそが鉄腕アトムのもっとも楽しいシーンなわけです。


こういった感覚の違いを踏まえて、その両者から楽しめる作りになっていると思うのが進撃の巨人です。
日本人にしてみれば、圧倒的な力で殺戮をする巨人に小さな体の人間が知恵を絞り団結して戦っていくというストーリーに共感して楽しめる。
一方、主人公が巨大化して人間が全く歯の立たない巨人を倒して行くという部分に注目すれば欧米的な考え方でも楽しめます。
その意味で、進撃の巨人は海外でも国内でも人気になる要素を多分に含んだ、非常に優秀なコンテンツであるように思うんです。

さらに話の展開も非常に技巧的に作られていると思います。
細かな伏線に複雑な人間関係、計算された設定などなど、、
何より僕が進撃の巨人のすごいと思う点は、こうした細かな設定が分からない年齢の子供でも純粋な戦いの物語として楽しめる事にあると思うんです。
もちろん僕は登場人物の人間関係や伏線が楽しくて読んでいる部分が大きいのですが、そうでなく純粋なアクション漫画としてでも十分に楽しめる。
そのおかげで子供の間でも、大人の間でも人気になっているのではないかと思います。


こうした理由から広い世代に受け入れられ、かつ輸出コンテンツとしてもすぐれてい優れているのが進撃の巨人という作品。
HUNTER×HUNTERとならんで、僕の中でかなり好きな作品です。