新・薄口コラム(@Nuts_aki)

こっちが本物(笑)アメブロでやっている薄口コラムから本格移行します。



面接官はすごい経験なんて興味ない!?就活の自己PRで必要なのは「材料」よりも「調理の仕方」

「食材は一流だけど味は大した事のない料理」と「食材は大した事ない物だけど味付けがむちゃくちゃ上手い料理」なら、同じ金を払うとしてどちらが食べてみたいか。

こう聞かれたら、おそらく殆どの人が後者を選ぶのではないかと思います。
結局味が良ければ食材の質なんて気にしない。
いや、味つけが良くなければ食材の質まで意識が向かないと言った方が正しいかもしれません。
食材選びより調理の技術の方がまず先に求められるものなんですよね。
手持ちの品を最大限に活かす調理法が大切。
 
ピアノの場合も似たような事が言えます。
「100%弾きこなしたエリーゼのために」と、「グダグダで音符を何とか追っているだけの幻想即興曲」を聞くのだったら、やっぱり殆どの人が前者を選ぶと思います。
どれだけ難易度が幻想即興曲の方が高かったとしても、下手くそな演奏だったらみんなそんなもの聞きたくない。
自分の技術で弾きこなせる楽譜を選ぶことが大切です。
 
 
「食材は一流だけど不味い料理」と「弾きこなせない幻想即興曲」の共通点は自己満足であること。
一流の食材も幻想即興曲も自分のこだわりであって、相手に対する思いからの選択ではありません。
あくまで自分が満足できるだけで、相手には伝わらない。
 
 
就職活動の自己PRも同じだと思うんですよね。
凄いエピソードをそのまま語るだけだったら一流の食材を生で出すのと同じです。
採れたてのウナギもってこられて「さあ食え」言われても困るじゃないですか。
自分の背丈にあったエピソードを、自分の良さをアピールするように調理することが大切。
 
 
人気Tweetとしてあがっていたつぶやきです。
 
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これなんて上手く調理した例だと思います。
事実だけ抽出したら「学校の単位の殆どがC」ってだけです。
それを「効率を追求した」ってエピソードとして調理している。
まあ多分これ言った人が採用された一番の理由は起点の利かせ方だとは思いますが、本当に上手いなって思います。
 
 
これに加えて自分の長所を「何事も前向きに考えて取り組めるところ」とか言っておいたら、さらにエピソードとの繋がりが出てくる。
正直、何十人と見てきている面接官にとって、どんなエピソードを話したかなんて印象に残らないはずです。
おっ!ってなるのは凄いエピソードを聞いた時ではなく、なるほど!って思える切り口の話を聴いた時。
 
自分が昨日話した友達との内容を振り返ってみたらわかること。
一番記憶に残っているのは思わずなるほどって唸った部分だと思うんですよね。
逆に残っていないのは自慢話や事実をありのまま語っただけの部分。
 
面接官だって、全く同じだと思います。
エピソードをいろんな視点から調理すること。
留学ってエピソードなら単に異文化を学んだとか言語が上達したではなく、「留学に行きたくて死ぬ気で金貯めた」でも「持って行った金じゃ足りないから友達とのコミュニティの中で生活費を安く抑える工夫をした」でも話すことはいくらでもあるはずです。
留学ってエピソード一つとったって「海外に行く」「限られた資金で生活する」「終わりが決まっている」「慣れ親しんだコミュニティを離れる」みたいにいろんな切り口があります。
料理で言えば煮るとか焼くとかを考える感じです。
 
なんせ、自分のエピソードをどう調理するかっていうのを考えておくことは大切だと思いました。
 
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