新・薄口コラム

こっちが本物(笑)アメブロでやっている薄口コラムから本格移行します。



勉強とノウハウを区別する

夏休みが始まり、いよいよ受験生は本格的に勉強しなければならない時期になってきました。
学校の補習や塾の夏期講習、参考書を買っての家庭学習と、それぞれの計画を立てて自分なりの学習をスタートさせた頃だと思います。
初めのスタートで勢いをつけることができれば、一気に勉強を軌道に乗せることができるので、この一週間は是非踏ん張ってみて下さい。


さて、夏休みが始まると、僕は自分の生徒さんに必ず言っていることがあります。
それは「小手先のテクニックと勉強を区別しろ」ということ。
受験勉強を始めたばかりの人がよく陥るのが、「こうやればマーク問題はとける」とか「この公式に当てはめれば答えが分かる」といった、受験のテクニックのようなノウハウを漁って身につけようとする状態です。
書店に行くとこれだけ覚えればいいとか、誰でも満点が狙えるというキャッチコピーの参考書がたくさんならんでいますが、それらはあくまでテクニックであり、勉強を積んだ上で身につけるベキものであるという事をしっかりと意識しておかなければなりません。
解答のテクニックは、しっかりと知識を頭に入れた上で、試験直前に身につけて始めて効力を発揮するのであって、受験勉強を始めたばかりで身につけても、意味がないものなのです。
ギターでいえば、ちょっとかっこいいセブンスコードを覚えたようなもの。
バスケならスリーポイントの打ち方を覚えたみたいなかんじ?
それらが基本のコード進行やドリブル、パスがあって初めて生きるのと同じように、受験ノウハウは基本をしっかり身につけた上で始めて役に立つ、応用技みたいなものなのです。

受験勉強を始めたばかりの人の中には、こうしたものを覚えなければと、必死にテクニック集のようなものをまとめる人がいます。
僕はこうした状態の人を「ノウハウコレクター」と呼んでいます。
テクニックばかりに気をとられて、大切な科目の知識や根本の理解に目が向かなくなってしまった状態です。
確かに華麗に問題の答えを導くことのできるテクニックは身につけると解けた気になって嬉しいです。
しかし、三年間に渡って学んできた中学あるいは高校の勉強が、そんな一つのテクニックで攻略できるはずもなく、結果として最も不安な時期に伸び悩むことになってしまいます。

学校の先輩たちの中には「おれはこのテクニックだけで合格した」という人がいるかもしれません。
しかしその人は「もともと知識を備えていた」あるいは「偶然うまく乗り切れた」だけです。
じゃんけん大会をして優勝した人が語る、じゃんけん必勝法とほとんど同じ(笑)
確率論的に勝ち残った人が、あとでそれらしい因果関係による説明を付け加えただけなのです。
ここをしっかりと区別しておかないと、せっかくの貴重な夏休みを無駄にすることになってしまいます。

受験生が与えられている夏の時間は皆同じです。
で、あるならば目先の「できた感」を求めるのではなく、先をみた勉強がライバルと差をつけるポイントになるのです。
基礎知識や根本の理解は地味な上、成果も見えにくく不安になることもあるかもしれません。
しかし最終的に合格に近づくのは、基礎をしっかり身につけた人。
(もし再現性のあるテクニックで受かることができるのならば、参考書の発行部数=合格者数になってるはずですよね?)
いざ勉強を始めたはいいけれど、何をしたらいいか迷っている人がいたら、ノウハウコレクターになることに注意しつつ、本当の学力を身につけられるように、この夏休みを目いっぱい活用してみて下さい!