新・薄口コラム

こっちが本物(笑)アメブロでやっている薄口コラムから本格移行します。



アニメ「サイコパス」の世界

佐世保の同級生殺害事件が起こったときに、サイコパスというアニメ(再放送?)が放送自粛となったそうです。
理由はちょうど次回の話が女子高生が同じ学校の女の子をバラバラにするという内容だったから。
そりゃ仕方ないと思いつつ、どんなアニメか気になったのでこの前見たところ、個人的にむちゃくちゃ大当たりだったので紹介させて下さい。

サイコパスの世界は今よりも科学技術がずっと発達していて、部屋の内装や街並みなどにバーチャルリアリティが溶け込んでいます。
そんな近未来な世界の中で展開されるSFであり警察物であるような作品です。

犯罪係数と言われる人間の「悪意」を数値化したようなものが存在し、犯罪者はその数値が上昇する、あるいは数値が高い人は犯罪の潜在犯として、社会から隔離されたり場合によってはその場で殺されてしまう世界。
悪意を機械によって数値化することで、社会の安定が実現している世界で主人公は犯罪者とやりとりを繰り広げます。

僕が惹きつけられたのは10話位の所にあった前半の話の山場の部分。
主人公はずっと追っていた敵をあと一歩のところまで追い詰めます。
ところが、いざ犯人を捕まえようとしたとき、その犯人の「悪意の数値」を測定したところ、数値の上では犯罪者として認識されなかった。
明らかにその犯人は主人公の友人を殺そうとしているのに数値の上では「犯罪者」として認識されない。
その数値で全てのシステムが動いているため、主人公が持つ武器は作動しません。
その時、敵が主人公に向かって拳銃を渡して「そんな数値に頼るのではなく、自分の頭で判断して僕を殺してみなよ」という一言。
このワンシーンに、このアニメのメッセージ性みたいなものを強く感じました。


人の暮らしを便利にするために進歩した技術やあらゆるものを数値化した結果、人間が自分自身で判断する力を失わせてしまう。
科学技術のマイナス面の恐さを描いた作品です。

敵の目的も自分で考えることを忘れて、全ての責任を科学技術に任せた社会に問題提起をしたいというもの。
なんとなく、2000年以降の社会を色濃く反映させているように思います。
ニュースで注目されたのは、バラバラ殺人のようなセンセーショナルな部分ばかりでしたが、内容的にかなり考えさせられる所が多い作品です。
全22話と若干長いですが、個人的にはオススメのアニメです。f:id:kurumi10021002:20140811160813j:plain