新・薄口コラム(@Nuts_aki)

こっちが本物(笑)アメブロでやっている薄口コラムから本格移行します。



「オリンピック見たいから青学目指す」もいいと思う。

もし僕が今高校1年生だったとしたら、将来の進路を聞かれたときに間違えなく「学部はどこでもいいから東京の大学」というと思います。
理由はオリンピックをリアルにその目で見れるから。
そんないい加減な進路の選び方なんてすべきじゃないと思われるかもしれません。
もっと将来を見据えて大学を選ぶべきだというのが「まっとうな」考え方なのはわかっています。
しかし見方を変えれば「将来起こる事象」から逆算して進路を選ぶというのも進路の考え方としてありだと思うのです。
たとえば今自分が高1だとして自分が大学に行くのは2017年の4月~2021年の3月。
3年や5年後の自分が何をやっているのか、どういう考え方をしているかは全く予想できませんが、社会で起こることならばすでに決まっていることがいくつもある。
2017年にはケネディ大統領暗殺事件に関するウォーレン委員会の報告書が公開、2018年明治維新150周年、そして2021年で東日本大震災発生から10年を迎えます。
こうした「確定した未来」を見て、その時自分がどこにいたら一番楽しいだろうかを考えて大学を選ぶのも選択方法として結構いいんじゃないかと思います。

やりたいことを見つけて進路を選ぶべきという意見はもっともらしく聞こえますが、僕には大学に頼りすぎなようにも思えます。
(医者や弁護士などの資格物は別ですが)本当にやりたいことがあるのならば今から動けばいい話だし、自分から行動すればやりたいことなんてできるはず。
「経済を学びたい」「社会学に興味がある」なんて、いくらでも自分で勉強できます。
むしろ○○を学びたいといってその学部を選ぶのは、学部に入って満足してその先がないように思います。
やりたいことを考えて、該当する中から大学や学部を選ぶのは、一見将来について真剣に向き合っているように見えますが、実際は保護者や先生、あるいは社会が用意してくれた選択肢の中から選ぶだけ。
その意味では結構受身な姿勢ともいえます。
やりたいことの内容次第では、大学なんて行かずにさっさとその道に入ったほうがいい場合だってあります。

もちろん「やりたいこと→学部を選ぶ」という選び方が悪いとは全く思いませんし、そのほうが多くの場合うまくいくのは事実だと思います。
しかしそれ以外の選び方があってもいいのではないかと思うのです。
たとえばブランド名だけで大学を選ぶっていうのも、入学後に外で交流を作ろうとしたときに圧倒的に有利になる。
やりたいことはないけれど、大学に入ったらいろんな活動をしたいっていう人ならば大学の規模で選ぶべき。
「大学が与えてくれるもの」というコンテンツ消費者みたいな目線での大学選びだけでなく、「機会を最大化」するための大学選びっていうのもありだと思います。
やりたいことがない、行きたい大学がないという人は、ちょっと視点を変えて大学を探してみるのもいいのではないかという気がします。