新・薄口コラム

こっちが本物(笑)アメブロでやっている薄口コラムから本格移行します。



SONYやシャープが売れていたのは技術力じゃない

注 分析ではなく考察です。ズレているのも十分承知で思ったことを書いているだけなので、その点ご了承下さい(笑)

うちの商品の強みは技術力だという言葉を聞きます。
特に今の日本の家電系の大企業で。
確かに素晴らしい技術を持っていた(もちろん今も持っている)のは確かだと思うのですが、売れていたのはそのお陰ではないと思うんですよね。
少なくとも今売り上げが低迷しているのは技術力が下がったからではない。

多分、高い技術力に感動して購入していたのは、一部のアーリーアダプタ層だけだと思うんです。
新しいもの好きで、ある程度テクノロジーに興味がある人たちは、確かに技術力の高さが購入の動機になっているハズです。
でも、そうでない大部分の人(レイトマジョリティ)にとっては、そんな技術的な部分なんて、ほとんど購買動機には結びついていないのではないでしょうか。
少なくとも、企業が思っている程には購買の大きな要因にはなっていなかったと思います。


技術力などに興味がない大半の人にとって、商品購入の決めてはブランド力です。
1番人数の多い購入者層は、「SONYやシャープの技術が優れている」からこれらの企業を選ぶのではなく、「SONYやシャープ」だから買っていたわけです。
こうした購入者層は最新の技術よりも、何も考えずに安心して購入できる安心感を望みます。
それが1番わかりやすいのが「日本製」で、「大企業」の製品というラベル。
名前そのものを求めて、大半の購入者はこうした日本の大手メーカーの商品を選んでいたのだと思います。


こうした現状は、消費者へのアンケートではなかなか発見できないはずです。
なぜなら、アンケートで購買動機を聞いたとして、消費者は「技術力」で選んだというだろうからです。
それは別に見栄を張ってそう答えたというのではありません。
ただ、人間は理由を聞かれたらそこに理屈をつけたがる生き物です。
だから、「なぜ?」と聞かれたらSONYやシャープを選んだ事に、もっともらしい理由をつけたがる。
1番わかりやすい理由となるのが「SONYやシャープの製品が高い技術力だから」という答えです。
確かに技術力が高いと感じたというのは間違っていないと思うんです。
でも、多分こう答える人の多くは、「SONYやシャープの製品ならば技術力が高いだろう」と、技術力の高さという購買動機の間にワンクッション挟んでいるのではないかと思います。
実際には技術力ではなく、ブランド力で購入している。



こう考えたとき、どうしたらSONYやシャープといった大企業は復活できるのか。
今までの購買動機が「ブランド力」であるとしたら、今の低迷は「他企業、他国の企業と比べて相対的にブランド力が下がってきている」ことが原因ということになります。
これを打破するためにはブランド力の復活しかない。
技術力やデザイン性で勝負しても、売り込み方なども含めればAppleSAMSUNGに勝てるとはあまり思えません。
(技術力単体ならいけると思いますが、それをブランドに繋げるという意味で。)
そうすると別の戦略を取るしかない。
いっそのこと、レイトマジョリティに理解できる範囲の新しい技術を取り入れて、全面的にPRしたらどうかと思います(笑)
消費者がギリギリ理解できる程度の技術力の製品開発って、意外と穴場な気がします。
これから、最新テクノロジーに興味があら層と、そうではない層の間の溝は拡大していくと思います。
今までの家電企業の戦略ではアーリーアダプターの間で流行った後徐々にレイトマジョリティまで広がっていくという戦略でした。
そうではなく、いっそ始めからレイトマジョリティにターゲットを絞った技術開発っていうのが意外と狙いどころなんじゃないかと思いました。

それで世界で戦えるのかって言われたらもちろん無理ですがせめて日本国内なら有効な気がします(笑)
少なくとも国内外で存在感が消えるより戦略としてはいいと思う。