新・薄口コラム(@Nuts_aki)

こっちが本物(笑)アメブロでやっている薄口コラムから本格移行します。



ニートは職業か?ちょっと真面目に理屈をこねてみた。

深酒でじっとしない続き、、、
現代社会を資本家による労働者の(労働力の)搾取と考えると、歴史的に3つのシステムがあると考えられます。
ひとつは奴隷制、二つ目が封建制、そして最後が資本主義。
それぞれ労働者が手にする報酬を生活必需品などの物質的なものと、受け取る側の使い道の自由度が高い貨幣の2種類に分類する。
そして報酬の額は(文明の発達を加味すれば)歴史により大きな変化がないと仮定すると、
①奴隷制→物質的対価:自由度が高い対価=100:0
つまり、生きてく上の必需品は全て労働により生み出した価値の中から物理的に支払われる状況です。(生命維持のための食料や寝床も、ストレス解消の手段も)
②封建制→物理的対価:自由度が高い対価=50:50
丁稚奉公的な生き方。生活の糧となる最低限の寝床や食事は雇い主が用意(労働で生み出した価値から天引き)してくれます。そして、それ以外の息抜きとして、残りの賃金が支払われる。
③資本主義市場経済→物理的対価:自由度が高い対価=0:100
労働力の対価は全て、賃金として支払われます。
その代わり、物理的支援はひとつもない。

こうした3つのシステムが、労働の対価として払う報償の総量が物価や文明の発展度合いを加味して本質的に変わらないとして、ニートというカテゴリを考えたいと思います。

ニートの定義は「働けるのに働く意思のない人」とします。
(ここでの働くとは誰かに価値を与えることです)
そういう人は本当社会或いは周りの人に価値を生みしていないのか?
ゼロじゃないと思うんです。
少なくとも、働きがちの両親の下に産まれた子なら、 たとえ引きこもりであっても、家にいるだけで不審者を寄らせないという価値を生み出している。
この例にかぎらず、さまざまな意味でニートと呼ばれる人も一定の価値を生み出していると思うんです。

とすると、その対価はどう支払われているのか。
それが、僕は親族による食事や寝床の提供、そのた様々な気遣いだと思います。
ちょうどこれは生きるのに必要な生活必需品を全て物理的にもらっているという状況に非常に近い。
その意味で、ニートは奴隷制の考え方に沿えば、立派な仕事だと思うんです。
家庭を守り、その対価を全て物理的な物(食事と寝床)として受け取る。
この意味で行けば、「自宅警備員」も立派仕事と言い張れるのではないかと思うんです(笑)

自宅警備員という仕事を、物理的対価のみで引き受けているのがニートというお仕事。
働けって親に言われたら「おれは奴隷制的価値観でいきとんのや!」みたいに言ったら面白い。