新・薄口コラム(@Nuts_aki)

こっちが本物(笑)アメブロでやっている薄口コラムから本格移行します。



成績が上がらない「本当の」理由

最近「成績が上がる仕組み」を論理的に説明できないか、あれこれ考えています。
そちらの側は、どういうモデルにすればいいのか、係数を何にするかなど、まだ考えが全然まとまりません。
しかしその過程で「なぜ成績が伸びないのか」の方は、個人的にしっくりくる説明ができてきた気がします(笑)
今頭の中にある「成績が伸びる法則」ではなく、「成績が伸びない理由」についてまとめたいと思います。


結論から先に言うと、成績が伸びない最大の理由は、「勉強の仕方が間違えてる」でも「やる気の出し方云々」ということでもなく、学力の減少係数を考えていないことにあると思うのです。
よく、「勉強をしてもいないのに伸びるはずがない」と言います。
これがそもそも間違えてる(笑)
勉強をしなければ「成績が伸びない」のではなく、「下がる」んですよね。
ピアノでもスポーツでもそうですが、毎日練習していなければ、技術は確実に下がります。
学力の減少分が全く考慮に入っていません。
成績を上げるためには、「成績を伸ばすための勉強量」+「減少分を補う勉強量」を行わなければならないわけです。
仮に一日あたりの学力減少量を1とすれば、毎日"1"勉強したところで、成績が上がるわけがないんですよね。
才能がないとか、勉強方法が悪いとか云々の前に、減少分を補うだけの勉強しかしていないのだから。。


「勉強しているのに成績が伸びない」と思っている人は、その認識を「勉強しているからこそ、成績が下がらずに済んでいるのだ」と認識を改めた方がいいように思います。
さらに受験生を除き、通常の学生は今までの単元だけでなく、毎日新しい知識も増えていきます。
つまり、勉強をしないことによる減少分に加えて、新しく習った分の勉強量も増加させなければなりません。

簡単に努力値のモデルを作ってみます。
仮に何もしなくても一日あたり既存の知識の10%だけ学力が下がるとします。
そして、今ある知識の1%に当たる量の勉強を毎日新たに学校で習うとする。
今ある学力をxとすると、その日の学力の減少分は0.101xとなります。
一日あたり1%ポイント成績を伸ばそうと考えたら、それに必要な労力は成績を上げたいのにかかる労力0.01xに減少分を加えたものになる。
つまり1%ポイントの成績を上げるのに本来必要な労力は、0.111xです。
一日あたり10%の知識を忘れると仮定したばあいに成績を上げるのにかかる労力は、自分が想定している11倍必要という計算です。
さすがに一日あたり10%忘れるというのは言い過ぎでしょうが(しかし脳科学的には寝るとその日覚えた知識の40%は忘れると言われています)、それでも自分が思う数倍もの努力をして始めて成績は伸びるのだということは間違いないと思います。

これらを踏まえるならば、本気で成績を上げたいと考えるためにはまず、成績は放っておくと伸びないのではなく下がるという事実をしっかりと自覚し、且つ毎日増える新たな知識の増加分を加味した上で、努力をする量を考えなければなりません。
しかしほとんどの場合で、この事実が自分の勉強の計画に組み込まれていない。
だから、勉強しても成績が伸びないという悩みが続出するのだろうと思います。
簡潔にまとめると、成績が伸びない理由は、本人が想定する必要努力値と効果の現れる実努力値の間の乖離が激しすぎるということになります。


以上が最近考えていた「成績が伸びない」ということに対する僕なりの考えです。
因みにこれを踏まえた成績を伸ばす仕組みみたいなのはまだ全然組みたてられていません。。
完全に伸びない理由を説明しただけの、全く役にたたないエントリ(笑)