新・薄口コラム(@Nuts_aki)

こっちが本物(笑)アメブロでやっている薄口コラムから本格移行します。



センター英語の『具体的な』勉強法

大前提として、受験勉強にはいろいろな方法があります。
どれが正解とか、1番ラクな方法とかいうのはないです(僕は自分のやり方が一番効果的だと思っていますが、全ての勉強方法を提示している人間がそう思って自分の学習法を伝えています。)
大切なことは、自分にあった勉強方法を選ぶことです。
なので、僕の勉強方法を見て、「自分にあっているかも」と思った人は試して見てください。


僕はどんなことをするにしろ、根性論やテクニックに頼るということが凄く許せないタイプの人間です(笑)
どんなことでも結論に向けて論理的な理由がついていなければ納得できない理屈人間。
結構こういうタイプの人っていると思います。
「とにかく全力で頑張れ!」みたいな熱血漢には着いていけないけれど、「こう書いてあるパターンが正解」みたいなテクニック重視の勉強には懐疑的。
そんなひねくれた人は最後まで読んで見てください(笑)
そして、確かに理屈は通ってると思った場合は、実践してみて下さい^_^



まず具体的に勉強を始める前に、私立専願の人はこの時点でセンター対策はやめた方がいいです。
(センター併用一本で勝負すると決めている人は別ですが)
基本的にセンター試験と私立の大学で求められる力は全く違います。
そしてセンター試験の結果は私立入試に全く必要がありません。
センター利用入試を保険のように考える人もいるかもしれませんが、センター利用入試で求められる力は私立の一般入試よりも高くなってきます。
だから、保険にはなり得ない。
学校や塾にとっては、センターを受ける人が大半なのでセンター対策をしてくれると都合がいいのですが、私立専願の人にとって、センター対策をするメリットってほとんどないんですよね。
こういう点から、私立専願の人は(凄く恐いと思いますが)思い切ってセンター対策を打ち切るのが正解だと思います。


さて、ここからが本題です。
国立を受ける人はまず、自分最低センター英語で何点欲しいのか、そしてできれば何点取れるのが理想なのか、その最大値と最小値を書き出して下さい。
それに基づいてあとの勉強方法がかわります。

最小値と最大値が書き出せたら、次は一昨年のセンター試験を用意します。
(もう解いてしまっている場合は、他の年の過去問でも予備校の出してるセンター対策とかで大丈夫です。)
準備ができたら、どれだけ時間をかけてもいいので制限時間を設けず、自分なりに答えの根拠がでるまで考えてすべての問題に取り組んで下さい。
その際に、第1問・第2問A・第2問BC・第3問A・第3問B・第3問C・第4問A・第4問B・第5問・第6問にそれぞれ何分かかったか控えておいて下さい。

で、ここからは解いた得点によって勉強方法が異なります。
まず、解いた際の得点が先に掲げた目標点の最小値の方に届かなかった人の対策法です。
時間を気にせずに解いたということは、今時点の自分のもっているポテンシャルを100%発揮できるようになって到達できる限界値ということです。
それが最小値に達していない場合、実力不足です。
過去問を解いて点数が上がるのは、①問題に慣れること②時間配分をつかめることの2点から自分の100%のパフォーマンスに近づくことによるものです。
つまり、本来の実力(先に試した点数)以上になることはありません。
まずは実力そのものを底上げすることが必要です。
過去問は年明けギリギリまで封印して(デッドラインは10日前)、語彙力と基本読解力を身につけることに専念して下さい。
めやすは最低でも英単語を1000覚えるくらい。


目標点に達していた人に関しては、あとは時間内に解きることができるように練習をするだけです。
単元別に以下の時間内に解けるようにしていって下さい。
第1問・・・2分
第2問A・・・3分
第2問BC・・・合わせて5分
第3問A・・・3分
第3問B・・・5分
第3問C・・・5分
第4問A・・・15分
第4問B・・・5分
第5問・・・8分
第6問・・・19分
合計70分
毎回時間を測り、この時間に近づけられるようにしていってください。
その際のポイントは、初めに時間を気にせず解いたときの点数を保ち続けること。
いくら時間を短縮できても、正答率が下がってしまえば本末転倒です。
得点を維持しつつ、ここから一月で時間内に解けるようにしていくこと。
これが一番必要なスキルです。
仮に上のタイムテーブルで問題を解けるようになれば、本番で10分の余白を作ることができます。
この10分は緊張で思わぬろすをロスをした場合と、傾向が変わったときに対応する分の時間です。
仮に第5問が全く違う形式になったとしても、8分+10分あると思えば対応できるはず。
こういう不測の事態に備えるためにも、あらかじめ10分前後は予備として計算に入れておくことが大切です。

あとはこの時間内に収まるように練習をするのみです。
おそらく冬休み中にこの時間に収めることができれば、目標点に届くことが可能だと思います。
センター試験でもっとも厄介なことは、時間配分です。
逆にいえば、あらかじめそのことを理解して万全な対策をして望めば、それほどおそれるものではありません。
もし、なるほどと思った方がいれば、試して見てください。

一応僕はこのやり方で、塾の講師として、毎年だいたい必要な点数をとらせています(笑)
ほんの少しでも、本気の人の力になれたら光栄です。