新・薄口コラム

こっちが本物(笑)アメブロでやっている薄口コラムから本格移行します。



トークアプリ755はBtoBだと思う

最近やたらと755っていうトークアプリのCMを目にします。
大好きな堀江貴文さんが企画者のひとりだったこともあり、一年前くらい前、始まったばかりのころに、よく使っていました。
最近はめっきり開いていなかったのですが、久しぶりに開いたらすごく芸能人のトークチャットが増えていて驚きました。
と同時に、このサービスって徹底的に芸能人にとっての使いやすさを重視した、言い方を変えると一般ユーザーを下に見たサービスだなあと感じました。
決してサービスが悪いといっているわけではありません。
ただ基本戦略として、一般ユーザーにどう使ってもらおうではなく、芸能人はじめ、インフルエンサーになり得る人たちにとっての使いやすさを徹底的に突き詰めているんだなという印象を強く受けたという意味です。


755が有名人に普及した1番の理由は、「正当な差別」がなされている点にあるように思います。
Twitterとかだと、ユーザーひとりひとりが対等な立場でやりとりをすることができてしまう。
一対一のやりとりを行うツールです。
でも、有名人と一般人では、ここのところが決定的に違うと思うんですよね。
ファンにとっては一対一のやりとりであっても、多くのフォロワーを抱える有名人にとっては、何万分の一のやりとりでしかない。
仮に100人のフォロワーがいる一般人がリプライを飛ばす時の返信にかける期待値が1÷100=0.01という数値で表されるとして、一万人のフォロワーがいる有名人が返信にかける労力は1÷10000=0.0001なんですよね。
改めて書けば当たり前のことなんですが、その辺をわきまえて有名人にリプライを飛ばしたりできていない人は結構多いように思います。
本質的に発信者とファンでは立場が違う。
商品としてコンテンツを提供する有名人と、それを消費者として楽しむファン。
そこには明確に上下関係があるわけです。
Twitterとかの普及で、その辺が一気に見えづらくなった気がします。
その結果、対等だと思い込んだ一般人が有名人に絡むという厄介なことが頻発するようになったのが現在の状況です。


755はその辺りにある有名人の不満を非常に上手くすくっているように思います。
数ある野次馬コメントの中から、自分の返したいものだけピックできるシステムだったり、他のSNSと連携していなかったり、そしてフォロワー同士の返信ができなかったりと、とにかく有名人とフォロワーの「差」がしっかり構築されています。
そしてコメントを逐一マンパワーでチェックしたり、NGワード(書いても表示されないワード)を多く設定するなど、芸能人の使用に関して、非常にしっかりとした配慮がなされてる。
Twitterより安心して発言ができて、ファンサービスにもなる。
この辺がアイドルや芸人さんなんかの間で普及している最大のポイントであるような気がします。

個人的に755の普及戦略で面白いなと思うのは、芸能人が使っていれば、そのファンが勝手に使うだろうというスタンスで広報を行っているところです。
普通のアプリだと、いかに一般ユーザーが多く使ってくれるかということで、ユーザーの使いやすさを第一にしますが、755は明らかに有名人の人にとって使いやすいことを第一にしています。
(もちろんUIはむっちゃ使いやすいですが)
まずフォロワーを持った芸能人に気に入ってもらえれば、勝手にファンがついてくる。
そうした戦略がよく見える感じが面白いなあと思っています。

その意味で、僕には755というアプリがBtoBのサービスに見えます。
「誰でも簡単に有名人とトークできる」がこのサービスのキャッチコピーですが、実際は「適度な距離をとりつつ安心してファンに広報ができる」という芸能人向けのサービスです。
多分、実際に売り込んでいるときはこんな感じで芸能事務所に営業かけてるんじゃないかなと思います。

せっかくそうした芸能人が使いやすいサービスになっているのだから、これからのマネタイズもそっちでやってみたら面白い気がします。
例えばトップページのオススメ欄への表示でお金を取ったり、特別コンテンツ配信みたいなのを芸能人向けのパッケージで作ったりというような形。
これから売り出したいアイドルがいる事務所とかだったら、結構お金出すと思うんですよね。
そうでなくても、SNSよりずっと安全で効率的にファン獲得ができるサービスなので、事務所に使用料取ったとしても、多分ビジネスになると思う。
効果の期待できないテレビCMや面倒な絡みのあるSNSよりも、多少お金出しても宣伝効果が期待できるならそちらを選ぶ事務所は多いはずです。

せっかく芸能人を捕まえているサービスなので、従来のアプリに多い広告型(課金モデルは多分難しいと思うので)ではなく、事務所からお金をもらうみたいな形のビジネスモデルにして、新しいネットのビジネスモデルに挑戦してほしいです。
と、いろいろ展開が面白そうなので最近注目している755。
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