新・薄口コラム(@Nuts_aki)

こっちが本物(笑)アメブロでやっている薄口コラムから本格移行します。



相手の怒りが収まらないのは相手に適した謝り方でないから〜性格タイプ別謝罪パターン4分類

お正月に彼女だった人がキス写真をネットに挙げてしまい、彼女が9人いることが発覚した岡田斗司夫さん。
そんな岡田さんの公式放送での事情説明と謝罪を見ていて、謝り方が非常に印象的だったので、よくある有名人の謝り方についてジャンル分けしてみました。
(岡田さんの彼女問題には触れません。岡田さん好きの僕がどう書いても贔屓目になってしまうと思うので、、)


謝罪パターン①<政治家的アプローチ>
ひとつ目は「白を切る」という方法です。
政治家さんの不祥事なんかでよくあるやつ。
思いがけず悪事が露見してしまったときに有効な方法だと思います。
漏れた情報が本の一部分で、他に決定的な証拠がないときに、知らぬ存ぜぬで通す方法。
あらゆる質問に「答えられない」「記憶にない」を貫いて、それ以上証拠が出てこないのだから仕方がないと、世間が諦めるのを待つというのが基本戦略です。
根競べ型の謝罪方法ということもできるでしょう。
この謝り方は、SNSが広がってからはあまり有効な手段ではなくなってきたように思います。
昔なら横の団結がなく、根競べの期間が短くて済みましたが、今は不特定多数の人がネットで緩やかに結びついて延々と追いかけます。
一対何万という根競べは分が悪すぎるので、最近はあまり得策とは言えません。



謝罪パターン②<企業型アプローチ>
二つ目は自分に非があるか否かにかかわらず、とにかくまず謝ってしまおうという戦略です。
一つ一つの事例に反論していると、事態の収束に時間がかかります。
その間に当事者のイメージは低下し続ける。
問題が解決するまで信用が落ち続けるコストを考えると、全てに対して謝って早々に事態を収束させたいという時にとる謝罪戦略です。
企業などの場合、その問題の真偽以上にその後の悪評が致命的になってきます。
仮に話題になっていたことよりもずっと小さな不祥事であったとしても、それを証明するのに時間がかかるのなら、総合的に大きな痛手になる。
それならばやっていないことも全て認めて問題を早く風化させようという謝り方です。
企業以外には、痴漢の冤罪なんかがここにあたります。



謝罪パターン③<シュビラ型アプローチ>
3つ目のパターンは、露見した問題について、全ての悪い部分を自分から白日の元に晒すという方法です。
ポリープがあったらすぐに切り取ってしまおうというイメージの謝罪戦略。
これだと、痛みは伴いますが、本体に対するダメージは最小限にとどめることができます。
露見したスキャンダルを放置することで、他の事象にも飛び火しそうな場合に有効な手段でしょう。
騒ぎになったものに対して、積極的に情報を開示する。
それにより、他のことに関心がいくのを防ぐ効果があります。
ちょうどサイコパスⅡでシュビラシステムが、自らの悪性部分を切り捨てたシーンに印象が被るので、シュビラ型と呼ぶことにしました。
グレーゾーンが多い場合、あるいはクリーンなイメージを保ちたい時に有効な手段です。


謝罪パターン④<進撃の巨人アプローチ>
最後は進撃の巨人アプローチです。
これは、何かがばれたとき、それを含むレイヤーまで全てをオープンにしてしまうという方法です。
殆どの人が何層にも隠している自分があって、普段人と接するときはその中で話せる部分で生活していると思います。
どんなにオープンに見える人でも、絶対人に見せられない恥ずかしい自分や自分だけのキャラみたいなのがあるはず。
何かがバレるというのは、そうした人に隠していた部分が露見することだと思います。
進撃の巨人アプローチではさながらウォールマリアが破られたらそこを捨てて、もっと内側にある壁で核となる街を守るように、何かが露見したら、それを含む所まで自分を全てさらけ出すという戦略をとります。
とんでもなくコストがでかい上に、その後のキャラ転換が必要になる。
っというよりも壁を解放するほどに、その分自分の弱い部分を明け透けにしなければいけなくなる。
今まで隠し事としていたものが、それ以降はそもそも隠し事でなくなってしまうわけです。
かなり痛みを伴いますが、その分効果は絶大だと思います。
因みに今回岡田さんがとった謝罪戦略がこれ。
賛否あると思いますが、個人的にはあのやり方は謝罪として最善の手段であったように思います。


今の社会における謝罪の1番難しいところは、当事者同士の理解だけでなく、(本来は関係ないはずの)第三者までもが謝罪を求めてくるという点だと思います。
しかもその第三者の声が年々大きくなっている。
そうした中で、謝罪の戦略を幾つか用意しておくことは、特に有名人に関しては重要であるように思います。


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