新・薄口コラム(@Nuts_aki)

こっちが本物(笑)アメブロでやっている薄口コラムから本格移行します。



就活で勝ちたかったら爽子になれ!〜風早くんがくるみじゃなくて爽子を選ぶワケ〜

変わらない「好き」と、変わる「好き」。|★就活ゲーム公式ガイド
僕がチェックしているブログのひとつです。
就活について非常に論理的で、その一方でよくある「就活コンサル」とは全く違う、人生の通過点の一つとして就活について書いてあるみつしろさんの「就活ゲーム 公式ガイド」というこのブログ。
就活が大きなビジネスになることで、就活生が毎年苦しめられていると考えている僕にとって、「就活の苦しさを減らしたい」というこのブログのスタンスに惹かれて、今も愛読しています。
そんな「就活ゲーム」の最新のエントリで書かれていた「クレジット」を貯めるという考えが面白かったので、ちょっと紹介させて下さい。


みつしろさん曰く、仕事とは「誰かの期待に応えること」だそう。
自分の好きなことが、誰かの期待に応えられるものであるならばそれは「仕事」になるし、自分だけが楽しいことであるなら、それは「趣味」の域をでない。
そして相手の期待に応えるうちに貯まって行くものが、クレジットです。
就活の志望動機や自己PRで、そんなに輝かしい実績があるわけでもないのに上手く行く人と、周りからは凄い人と思われているのに上手くいかない人との最大の差は、「その実績にクレジットがあるか」ということ。
どんなに凄い実績があっても、それが自分の満足を満たすもので、クレジットがあるように見えなければ、それは試験官に刺さらない。
ざっくり言うとこんな感じの考え(趣旨が違ってたらすみません)で、僕はこれに全面同意です。


周りの期待に応え続けてきた人と、自分のためだけに何かをやっている人では、話をした瞬間にはっきりと違いが出てきます。
どんなに表面では周りのためと言っていても、話の組み立て方や内容の掘り下げ方で、その人が相手のためにやったのか自分のためにやっているのかはっきりと伝わってしまう。
僕自身、就活をしていた時に塾の話をした時とそれ以外の活動の実績を言った時で、全然違うのが自分で分かったくらいです。
振り返ると当時の僕は、わがままな時期を経て本当に子供のためになりたいと思っていた塾以外は、全部自分の承認欲求を満たすことが第一位になってしまっていたので。
完全にクレジットを増やすという視点がかけていました(笑)

クレジットを増やすという考えは就活に限らず、恋愛や交友関係でも同じだと思います。
彼女が欲しいという人ほど、自分の要求ややりたい事が前面に出ているきがします。
話していると、「自分の好き」ばかり。
そうではなくて、相手の期待に少しずつ応える事を意識する、恋愛や交友関係で言うのなら「相手の話をしっかり聞く」ことが大切な気がします。
大抵の場合、自分が思っているよりもずっと相手の話を聞いていない場合がほとんどなので、少し疲れるくらい相手の話を聞いてちょうどいい気がします。


話が少し逸れますが、「君に届け」というマンガの中に風早くんという超絶さわやか少年が登場します。
多くの女の子から好かれている風早くん。
そんなモテモテの男の子を、地味で陰気な主人公、爽子は好きになります。
話の中盤、爽子のライバルとして登場するのが、可愛くて明るいくるみという女の子。
最終的に風早くんはくるみでも他の女の子でもなく、爽子と付き合うことになる。
爽子が他の女の子と決定的に違っているのは、いつも周りの役に立ちたいと思っているところ。
クラスに馴染みたいのはもちろんだけど、みんなの役に立ちたくて、みんなに感謝されるのが嬉しくて、そんな風に思って頑張っているキャラクターです。
爽子は風早くんや友達のやのちん・千鶴に助けられながら少しずつ周りの人たちに認められるようになっていく。


君に届けの爽子がやってることは、まさに「クレジットを増やす」事です。
そうやって頑張る爽子を風早くんは選びます。
くるみや他の女の子は、みんな「自分の好き」を最優先してしまいます。
爽子だけが誰かの期待に応えようとしていました。
就活や交友関係でも、やっぱり風早くんが爽子を選ぶのと同じで、最終的に好かれるのはクレジットを増やそうと努力できる人だと思います。
マンガ家の山田玲司先生がよく「自分の主張は消費税分にして、あとは相手のためを考える」といっていますが、ちょうどそのくらいがクレジットを増やすという意味ではいい気がします。
仕事でも就活でも恋愛でも、「クレジットを増やす」という視点を持っておく。
就活に限らずいろんな所で役に立つ考え方であるように思います。

広げた話の風呂敷がたためなくなったのでこの辺で(笑)