新・薄口コラム

こっちが本物(笑)アメブロでやっている薄口コラムから本格移行します。



問題のミスディレクションに惑わされない

マジシャンは手品をするとき、タネがバレないように相手の視線をそらすテクニックを使います。
指をならしたり、それっぽい言葉を低いトーンで言って、相手を前のめりにさせたり。
こうした視線誘導のテクニックを「ミスディレクション」といいます。
お客さんの視線をうまく誘導している反対側で、トランプのデック丸ごとポケットに突っ込んだりと、実はかなり大胆なことをしていることもあります(笑)
それだけ効果のあるミスディレクション
僕はタネを見破るというマジックの見方はあまりお勧めしませんが、どうしてもタネを見破りたいという人は、マジシャンがやる視線誘導に惑わされないことを意識しておくといいと思います。


ミスディレクションはマジックの用語ですが、これはそのまま受験勉強にも応用できます。
受験生が問題を解けないパターンには、「知らなかった」と「聞かれてないことを答えた」の2パターンしかありません。
前者は仕方がない。
もちろん試験ギリギリまでトライ&エラーを繰り返し、一つでも多く覚えなければなりませんが、試験日に出てきて知らないのなら、それは落としてもいい問題に分類されます。
大切なのは後者の「聞かれてないことを答えた」というミスをゼロにすることです。


よく「わからなかった」という生徒さんがいますが、その殆どが「難しくてわからなかった」ではなく「聞かれていることがわからなかった」であるように感じます。
入試問題では受験生を惑わすために、一見すると難しく見えるようなミスリードを何重にも引いてあります。
代表的なのが数学の問題。
突き詰めたら高さを求めるだけの問題でしかないはずなのに、そこに関数や比が絡んで、複雑に写ってしまうということがよくあります。


問題文に騙されず、聞きたいことをしっかり把握するためには、単元や科目、問題の前提となる設定など、無意識に頭で作り出している住み分けをリセットするように心がけることが大切です。
地アタマがいいと言われるような人は、往々にして問題文に惑わされず、問題のコアになる問いを抽出するチカラに優れています。
手が止まった時や、難しくて焦ったときは、1度問題文から視線を離し、「で、何を聞きたいのだろう?」とゼロから問い直して見ることが大切だったりします。