新・薄口コラム

こっちが本物(笑)アメブロでやっている薄口コラムから本格移行します。



モテないのはオタクだからじゃなく、話しがつまらないから

僕の興味のある研究トピックに「モテないオタク問題」があります。
一般に、オタクというとネガティブなイメージがつきまとうけれど、本当にそうなのか。
オタクだからモテないのか、モテない人にオタクが多いだけなのか。
そう言った部分に言及されず、オタクって言葉でばっさり切り捨てられているのはもったいないのではないかと思うのです。
オタクが本当にモテないのか、モテるオタクがいるのか。
そしてモテるオタクがいるとしたらどういう人なのか。
そんなことについて考えてみました。


オタクを属性と気質に分解する

僕は、オタクというのはあくまでその人の持つ属性に過ぎないと思っています。
興味を持ったものがあると、その系統を深く掘り下げる。
こうしたタイプの好奇心の広がりを持つのが「オタク属性」を持った人。
これ自体は別にモテるモテないとは関係がありません。
モテるとかモテないというのは、こうした「オタク属性」に由来するのではなく、その人が持つ「気質」が関係しています。

僕がここでいう気質とは、その人が消費者してんなのか、生産者視点なのかということです。
何かに興味を持った時に、それを収集したり、お金を払ってヘビーユーザーになったりするのが消費者タイプ。
それに対して何かに興味を持ったら、自分もそれを作る側になろうとする人が生産者タイプです。
たとえばボーカロイドであれば、初音ミクがいいと思って色んな曲を聴きあさったり、集まりに足繁く通うのが消費者タイプで、ボーカロイドに興味を持ったら自分も作曲してみようとするのが生産者タイプという具合です。

オタクにはオタク属性とオタク気質というものがあり、その人のモテに関係するのは後者なのです。
そして、消費者タイプのオタク気質から生産者タイプへと切り替えれば、世間一般に浸透するオタクイメージから脱却できるように思います。


オタク喋りと「うまく聞こえる」話し方

元タレントの島田紳助さんが、「紳竜の研究」というDVDに収められている、吉本で講演した動画の中でうまく聞こえる話し方について語っています。
その中で二つの事が印象に残りました。
「多くの分野で一つだけ詳しいものを作れ」という言葉と、「人が興味を示す限界は30秒」という言葉です。

消費者気質と生産者気質という話をまとめましたが、話し方にも消費者気質と生産者気質というものがあるように思います。
消費者気質の喋り方というのは、自分の話したい事柄を際限なく喋るというもので、生産者気質の喋り方とは、相手の興味のある内容について、相手の興味の幅を意識して喋るというものです。
紳助さんが講演で語っていたのは、まさに後者の喋り方。
そして、いわゆる「オタク喋り」は完全に前者の喋り方です。
話が上手いように聞こえるためには、紳助さんが言ったようなことを意識した喋り方が大切なように思います。

オタク喋りを上手く聞こえるようにする方法①振られた話題しか話さない

オタク喋りの特徴をまとめると、①狭い分野の話を②非常に深く③相手の興味の有無に関わらず話し始めるといった感じでしょう。
この中で最大の問題は③であるということが分かります。
②に関しては、紳助さんが言うところではむしろ上手い話し方に必要なスキルです。
そして①の狭い分野の話というのも、横に広げていけばスキルになる。
③のテイストを極力抑えるだけでも、相当に聴きやすい話し方になるように思います。

ではどうやって③の「相手の興味の有無に関わらず話し始める」という気質を直せばいいのか。
一番手っ取り早い方法が、相手に振られた話題しか話さないように心がけることだと思います。
どうしても詳しい分野があると、なんとかしてそのフィールドに話を持って行こうとしてしまいます。
それをぐっとこらえるようにらする。
無理にこじつけて自分の得意な分野の話に持っていくのではなく、相手が出してきた話題と、自分が話せる話題が一致したときだけ、話を掘り下げる。
これだけで、③の問題は非常に緩和されるように思います。

オタク喋りを上手く聞こえるようにする方法②ワントピック1トーク、30秒の法則

相手から振られた話題に返すということだけでも脱オタク喋りはできると思いますが、さらにワントピック1トークということを心がけることも大切です。
どうしても興味のある内容だと、他の知識も話したいと思って、関連内容を話しがちです。
しかし、(同じレベルで興味があるのなら別ですが)聞いている側はそんなに関心は続きません。
一つのトピックにつき、話すのは数ある喋りたい内容の中でひとつだけと決めておくのが大切です。

また、話す長さも重要です。
僕は相手のいる会話において、自分が一方的に喋っておける最大値は30秒だと思っています。
それ以上自分の喋りが続く状態は、コミュニケーションではなく「話芸」になってしまう。
通常の会話では少なくとも30秒以内で結論に行くことを意識して話すことが不可欠なのです。


オタク喋りを上手く聞こえるようにする方法③感情で話す

テレビタレントで面白いなあと感じる人たちには①言葉の選びが面白いタイプと②内容が印象に残るタイプの二種類がいます。
①の方の代表例が松本人志さん。
ほかにも竹中直人さんや久本雅美さん、高田純次さん、坂上忍さんなんかがここに含まれます。
選んだ言葉の響きの良さや、言葉自体の面白さは、天性のセンスや膨大な知識が必要であるため、僕たち一般人が真似するのはハードルが高すぎます。
それに対して②に関しては意識次第でスキルアップが望めます。

②の内容が印象に残るタイプの話し方をする代表例は、マツコデラックスさん、笑福亭鶴瓶さん、明石家さんまさん、林修さんなどなど。
こうした人たちの共通項は、細部の整合性ではなく、その時の感情を重視して喋っているということです。
細部まで丁寧に説明するような話し方だと、僕たちは頭に絵を浮かべることはできますが、そこに入り込むことはできません。
しかし感情で話されると、急に僕たちは親近感を覚えます。
話している人自身に気持ちがライドしてしまうのです。
「それが何か」という説明ではなく、「それを見てどう感じたか」という感情で話を組み立てる。
そうすることで、相手が聞きやすい話になるのだと思います。



モテというタイトルをつけながら、話に特化して書いてしまいましたが、オタクという属性自体はコミュニケーションを考える上で、何もマイナスの要因を含んでいないように思います。
むしろ、クリエイターやテレビに出ている芸能人にはオタク属性の人が多いくらいです。
モテない、或いは友達とのコミュニケーションが苦手というのは、その属性ではなく、気質の方に本質的な原因が潜んでいるというのが僕の持論です。
消費者気質から生産者気質へとかえる。
これが大切であるように思います。

・・・言っている僕自身が、ずっと意識しつつもできていないのですが(笑)

アイキャッチは元祖オタクの神様

イカす!おたく天国

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