新・薄口コラム(@Nuts_aki)

こっちが本物(笑)アメブロでやっている薄口コラムから本格移行します。



ヘイトスピーチの無くし方〜活動するほどに相手が得をする構造を作ればいい

ここ数年のうちにニュースでよくヘイトスピーチを問題視する記事を目にするようになりました。
僕はブログを書く際に、ある問題に対する「〜べき論」や自分の意見ではなく、そこから考えられる事だけを書こうと決めています。
ヘイトスピーチに関しても自分がどう思うかではなく、ある問題がそこにあり、それの解決策を考えてみたいと思います。

手段と結果に分解する

在日外国人の方に対するヘイトスピーチの目的は、ざっくり言えば在日外国人の方を排斥することだと思います。
実際にはそんなこと叶うはずもないので、在日外国人の方を傷つけることが目的と言っていいでしょう。
また自分たちの主張をデモという形して行動に移せば、少なからず達成感が得られるはず。
で、あるならば、ヘイトスピーチによって得られる結果は①在日外国人の方の気持ちを傷つけることと②活動した人たちの達成感です。
その二つの結果を得るための手段がヘイトスピーチであると考えることができます。

上に書いた2つの結果のためにヘイトスピーチという手段を選択しているのであれば、ヘイトスピーチを抑制するために最も有効な対応はヘイトスピーチの結果、在日外国人の方が傷つかないシステムにしてしまう又は活動している人たちの達成感が満たされない仕組みにしてしまうようなものであると言えます。
具体的にそんな策を考えてみたいと思います。

ヘイトスピーチをされるたびに、その矛先になった人たちに「お見舞い金」を渡す

僕がふと思いついたのは、ヘイトスピーチが行われる度に、その標的となった人たちに「お見舞い金」を渡すという対策です。
現在は「ヘイトスピーチをする」→「在日外国人の方を傷つけ、活動をした人たちはそれによって達成感を得られる」という原因結果関係となっています。
この結果部分を真逆にしてしまえばいいと思うのです。
具体的には、ヘイトスピーチをすればするほど在日外国人の人たちは得をして、活動している人たちには損をするという結果になるシステムを作ってしまうということです。
現在は「ヘイトスピーチをする」→「在日外国人の方を傷つけ、活動をした人たちはそれによって達成感を得られる」という因果関係がありますが、これを「ヘイトスピーチをする」→「標的となった人が得をして、行為者の充足感は減っていく」という因果関係にすり替えてしまう。
これが一番効果のある対策であるように思います。
因果関係をすり替えるアイデアのひとつが、先に書いた「お見舞い金」です。
ヘイトスピーチの標的になった人たちに対して、政府が「お見舞い金」を渡す仕組みにしてしまう。
そうすると、ヘイトスピーチの標的になる側にとって、(もちろん精神的ダメージを加味すれば被害の方が大きいでしょうが)それ自体にプラスのインセンティブが発生します。
標的となる人々のダメージを緩和することになる。
そして何より、自分たちが攻撃すればするほどその標的にお金が支払われるとなれば、ヘイトスピーチをする人たちの達成感が傷つけられます。
自分たちが追い出そうとして活動しているのに、結果としてその活動がターゲットにした在日外国人の人の利益になっているという構造になる。
これは活動における達成感を著しく損ねる効果が期待できます。




現状の対応策はどれもヘイトスピーチそのものを規制するようなものですが、それはあくまで「手段」に注目しています。
ある結果を得るための手段としてヘイトスピーチがあるのであれば、手段の部分をいくら制限したところで、なんの解決にもなりません。
そうではなくて、目的の部分そのものを達成できないような仕組みにしてしまうような対応策。
今回であれば、ヘイトスピーチをすればするほど標的となった人たちが得をするようなシステムにしてしまうというのが有効である気がします。

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