新・薄口コラム

こっちが本物(笑)アメブロでやっている薄口コラムから本格移行します。



自転車法案の強化について〜自転車法案の破り方を頭の中で倫理観をのけて考えてみた

プログラミングのスキルなんて全く知らないので見当違いの意見になるかもしれませんが、僕はハッキングには2種類の方法があるように思います。
ひとつはシステムの穴を突く方法、そしてもうひとつがシステム自体を落とす方法です。
前者に関してはセキュリティの甘い部分から進入してシステムを落とすという方法が考えられます。
それに対して後者はターゲットのwebページにアクセスを集中させてサーバーを落とすようなパターンです。
この二つの攻め方は、そのまま現実世界の制度にも応用ができてしまうように思います。

もちろんそんなことできないでしょうし、仮にできたとしてもやるべきでないことですが、現実の法制度などでも破られるとしたら上の二つのパターンであるように思います。
ひとつめはシステムの穴を突く方法。
これは元フジテレビアナウンサーの長谷川豊さんのブログに出てきた飲酒運転を逃れた男性の例が該当します。
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昨晩の出来事 : 長谷川豊 公式ブログ 『本気論 本音論』
長谷川さんが偶然見かけた事故車両の出来事。
派手な事故現場を見つけて運転手を助けなければと長谷川さんが近づくと、事故車両に運転手の姿がありません。
心配に思いながらも現場を後にして偶然ラーメン店に入ると、怪我をした男性。
話しかけたところ、その車の運転手だそう。
なんでも保険会社に連絡して、来るまでの間に腹ごなしをしていたのだとか。
話を聞いていた長谷川さんの目に映ったのは右手に持たれたビールジョッキ。
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この例は主観的に考えればどうみても飲酒運転をして事故を起こした運転手が、飲酒運転の事実をもみ消すために事故後お酒を飲んだということだと思います。
しかし法廷で客観事実を並べた場合、承認がいて分かることは「事故が起きた→加害者が保険会社に連絡した→待ち時間にご飯を食べた→そこで飲酒をしていた」ということだけです。
仮に飲酒運転をしていたとしても保険会社が来るまでの間にお酒を飲んでしまったら、飲酒運転ということを立証するのはほとんど不可能です。
当然絶対に許さないことですが、これを悪用すれば飲酒運転をしたときにその発覚を防ぐ方法はいくらでも考えられてしまいます。
これが一つ目のシステムの穴を突く方法です。

後者のシステム自体を落とす方法の具体例としては、ジンバブエドルが挙げられます。
インフレが進みすぎた結果、ジンバブエ通貨は廃止になりました。
なんでも末期の頃は1ドル=1京5000兆ジンバブエドルだったのだとか。
これはシステムが正常に機能でになくなって潰れてしまった代表です。
正式なルールに則って運営して、その中で不全が起きてシステムが潰れるというのは、少し考えると理論上できてしまうことも沢山あるように思います。
例えば税制度の潰し方。
「税制度をどうにかしたければ、日本人全員が一斉に脱税すればいい」
これは岡田斗司夫さんがトークショーで参加者に「日本の税制度どうしたらいいと思うか」と聞かれて答えた回答だそうです。
岡田さん曰く、仮に国民全員が脱税をしたとして、政府は刑罰に処そうとしてもしきれない、あるいは全員を刑罰にしたとき、国家として機能しなくなる。
従って日本人全員が脱税をしたら、現行の税制度そのものが機能しなくなり、新たな道が模索されるのではないかということ。
現実としては100%あり得ないとは思いますが、確かに理論上そうなるような気がします。

これを応用して今年の6月から強化された自転車走行時の法律についても潰し方を考えてみます。
僕がパッと思い浮かんだのは、自転車法案強化に反対の人間が一斉に110番で「自転車運転の法律を違反している人を見かけた」という電話をかけ続けるという方法です。
当然イタズラ電話であれば業務妨害ですが、「法律の違反者を通報する」というのは極めてまっとうな行為です。
強盗や事故現場を見かけたら、僕たちは関係なくても当たり前のように110番通報をします。
それと全く同じように傘さし運転やイヤホンをつけて運転していた、飲酒を匂わせる蛇行運転や右側通行を見かけたという通報を一斉に掛ける。
自転車のちょっとした違法運転など、全てに事務手続きをしていたらキリがありません。
かといって、法律で罰則も定められた以上、黙認するわけにもいかない。
そうなると些細な通報でも無下に扱うことはできなくなるハズです。
仮に無下扱われたら、あの地区は取り締まる気がないみたいなことをネットで拡散してしまえば、問題になる可能性は非常に高いです。
徹底してこうした通報を繰り返せば、Webページのサーバーがダウンするのと同じ要領で警察の機能も落ちる可能性が高くなる。
これで自転車運転に関する法案を強化した結果膨大な事務手続きが生まれるようになって、処理しきれないおなれば、自転車運転の法律そのものを見直さなければならなくなります。
当然現実的にはほとんど不可能ですし、それ以前に思いついたとして実行に移すなどもってのほかですが、システムを壊す可能性として考えるとゼロではありません。
こんな要領でシステムを壊そうとするのも、実は不可能でないと思うのです。


システムを破るのではなく、システム自体の脆弱性や構造を利用してシステムそのものを壊しにかかるという方法なんて、アタマがいい人がいくらでも考えつくと思います。
仮に壊されるとして、そのシステムの中で生きる僕たちは大きな損害を被ります。
システムの穴に気づく力、そしてシステムの構造上抱えている問題を見抜く力というものは、これからの世界で生き抜いて行く上で、使う使わないに関わらず身につけておいた方がいい視点であるように思います。

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