新・薄口コラム

こっちが本物(笑)アメブロでやっている薄口コラムから本格移行します。



フランチャイズ型アイドルのAKBとブランド店型アイドルのジャニーズ

AKB48ゆきりんとNEWSの手越くんの熱愛発覚みたいな記事を見て、ふと感じたことです。
AKBグループがすごくフランチャイズ的なのに対して、ジャニーズは凄くブランド店ぽいように思います。
フランチャイズの場合、ブランドの看板を借りてそれぞれの地域で開業したいオーナーが店を始めます。
もちろんコアなユーザーになるとそれぞれの店舗の特色や品揃えが全然ちがうことにも気づきますが、そうでない人にとってはどれも同じお店の分店程度の認識です。
同じ看板を冠していることで、出店数が増えれば増えるだけ、相乗効果で同じ看板を掲げるお店の売り上げがあがり、そして何よりグループ全体として勢いがあるような印象を与えることができます。
ファミリーマートなんかがまさに集中的に店舗を投下して、いつでも目につくような戦略をとっています。
これを通称ドミナント戦略といいます。
AKBグループはまさにこの戦略をとっているように思います。
もちろんAKBやSKEのように、名前はそれぞれ異なりますが、しっかりと共通点がわかるようにしています。
何よりも、グループ横断で行うイベントが多い。
これは相乗効果で認知度を上げるのに大きく役立っています。
反対にそれぞれの差別化がつきづらく、長期的に見ると、グループ毎の特徴や人気が平準化されていきます。
そして何よりも、不祥事やネガティブ要素が起きた時に、グループ単体で切り離しをすることが難しくなります。
たとえばコアなファンは別として、通常の人にはゆきりんが起こした熱愛疑惑はAKB48の問題としてではなく、AKBグループの問題として認知されます。

それに対してグループ毎にターゲットやブランドのポジショニングを明確に変えているのがジャニーズです。
正確には「でした」と言った方がいいかもしれません。
というのも、僕の個人的な感覚ですが、この最近はグループ毎の差があまりないように思うのです。
以前はジャニーさんのセンスで無意識にターゲティングとポジショニングをしていたのが、少しずつ感覚が鈍り始めているのかなあと邪推をしてみたり。。
話を戻します。
ジャニーズはそれぞれのグループ毎に明確にターゲットとしているファンの年齢や属性が決まっているように感じます。
爽やか属性が高い王道アイドル路線を売りにしているのが「嵐」「キスマイ」「タッキー&翼」「SMAP」「V6」「Hey!Say!Jump」etc..
ヤンキー属性を売りにするブランドならば「KAT-TUN」「TOKIO」etc...
アーティスト属性を押し出す「KinKi Kids」「生田斗真」「山下智久」etc...
そして、平成に入って新たに立ち上げたポジショニングが「舞祭組」や「関ジャニ∞」etc...
僕はNEWSが不調になっているのは、こういったポジショニングが曖昧であったからのように感じました。
ヤンキーも爽やか系もアーティスト系もお笑いも全部コンスタントにいるおかげで、却ってグループとしてのキャラが立っていないように思うのです(僕は好きですが)。
ブランドでも、大枠の看板色よりもそれぞれのレーベルの名前を打ち出してうまくやっているものが多く存在します。
たとえばTOYOTAプリウス
プリウスは紛れもなくTOYOTA社のブランドのひとつですが、TOYOTAという名前よりもプリウスという名前が前に出ています。
プリウスの場合は、同じTOYOTAの一ブランドでありながら、TOYOTAの持つ庶民的なイメージとは切り離して高級車というイメージを作ることに成功しています。
このように、同じ看板を背負っていてもターゲット毎に違うレーベルのイメージを押し出せているところが、ジャニーズの最大の強みだと思うのです。
これに成功しているアイドルは、僕が考える限りジャニーズしかないように思います。

EXILE一派にしてもハロープロジェクトにしても、少し前に島田紳助さんが作った一連のユニットにしても、どうしてもグループ名よりも所属名が頭に浮かびます。
唯一ももクロエビ中(?)はその辺の使い分けができているようにも思いますが、それはまだ後者が一般に認知されていないからである気もするので何ともいえません、、
色々なグループを排出し続ける、息の長い「団体」として認知されるには、各グループごとのレイヤーの違いを作り出すことが大切なのだと言えるでしょう。
その点で、ジャニーズ事務所は本当に凄いなあと思います。

ゆきりんの熱愛疑惑に悲鳴を上げるのは48グループのファンで手越さんの熱愛疑惑に騒ぐのはNEWSとテゴマスのファンです。
ここに、両アイドルグループのグループ毎のマーケティング戦略の違いが出ていて面白いと思いました。

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