新・薄口コラム(@Nuts_aki)

こっちが本物(笑)アメブロでやっている薄口コラムから本格移行します。



「月に何度も模試を受けて意味があるの」と思う受験生向け!マーク模試の結果から実力を分析する方法

高校3年生のかたがたは、ここから模試ラッシュにになってきます。
進学校であれば、記述模試・マーク模試をあわせたら、一週間おきに模試があるというのもザラなのではないでしょうか。
そうなるとほとんど各週で自分の成績が数値化されてきます。
先生によっては毎回の自分の勉強の成果が分かるとポジティブに捕らえる人もいると思いますが、僕はポジティブな側面よりもネガティブな側面のほうが大きいのではないかと思ったりしています。
もちろん毎回の模試の結果を自己分析して、今後の勉強に生かすことは大切ですが、それ以上に毎回のテスト結果で一喜一憂しないことが大切です。
毎年高校生を見ていて感じるのは、長期的な成長率ではなく、毎回のテストの数値に気持ちを左右されすぎということです。
そこで今回は、僕なりの模試の見方を紹介したいと思います。

受験生にとって一番なじみの深い模試はセンター形式のマーク模試だと思います。
マーク模試の特徴はその回ごとでうまくいったときといかなかったときの差が大きいことです。
センター形式の試験は、その性質上、短い時間の中で、いかに性格に・早く解答できるかを問うてきます。
そして、速さと精度を競う問題で最も多いのが「大ゴケ」です。
できる限り早く、できる限り正確にということを求めたら、その分当然大きなミスが起きる確立は高くなります。
センター模試の場合、そもそも一科目くらい大ゴケするのが当たり前くらいの心づもりでいたほうがいいでしょう。

では、そんな大ゴケした点数に一喜一憂するが正しいか?
もちろん大きな失敗をしたのなら、そのミスの原因を探り、再発を防ぐ努力は欠かせません。
しかし、そこで取った大ゴケした点数事態にはあまり意味はありません。
当たり前ですが、大きく失敗した結果の点数なのですから、そこに本来の勉強した実力は現れていないので。

では、どのようにマーク模試の結果をみるか。
僕は生徒さんの実力を見るさいに、以下の2つの指標を意識しています。
①過去二回の模試とあわせた時の各科目の最高得点を足した合計点と最低得点を足していった合計点の差と②過去2回の模試とあわせた合計点の平均です。
①の最高得点の合計と最低得点の合計の差を小さくできているか、そして、過去三回分をあわせた平均合計点が合格圏に近づいているかを参考に、生徒さんの実力の伸びを見ています。
最高得点の合計と最低得点の合計の差は、その子の持つ点数のブレを表します。
一発勝負のセンターでは、いかにこのブレを小さくして、テストの点数を安定させていくかが大切だと思うからです。
どんなに見かけの点数が上がっていても、この差が大きくなっていては安心できません。
この差が大きいということは、それだけ当日の試験がリスキーということだからです。
理想はセンタープレ模試の段階でこの差が30点以内に収まっており、かつ最低点が志望校のボーダーのー40点以内であること。
そのくらいを目標に、僕はこの指標を見ています。

もうひとつの過去二回とあわせた合計点の平均の伸び率です。
これは、前で述べたような毎回の試験での「大ゴケ」した分の異常値をある程度緩和して、成績がどのくらい伸びているかを確認するのに使います。
この数値が少しずつ右肩上がりになっていれば、直近の模試で多少失敗しても心配はありません。
しっかりと実力がついているということだからです。
逆に、直近の模試でどんなにいい点をとっても、この指標が横ばいであったら喜んではいけません。
偶然良かっただけの可能性が高いからです。
ひとそれぞれに見方はあると思いますが、少なくとも僕は、上に挙げた二つの指標を参考に(もちろん実際には他の数値もたくさん加味していますが)マーク模試の結果を分析してます。

2学期に入ると、今まで以上に時間との戦いになってきます。
とくに、センター試験まで100日を切ってからの精神的な重圧は計り知れません。
そんなプレッシャーの中で勉強するためには、メンタルを一定に保つことが不可欠です。
毎回の模試の結果をみて一喜一憂するなんて、時間の無駄。
もし、模試の結果を見て不安になっている人がいましたら、安定してパフォーマンスを発揮するためにも、上の指標を参考にしてみて下さい。