物書きになる必要最低限の努力量を考えた
何かをやる上で、それに要する努力の数値を知っておくということは非常に大切です。
例えば受験勉強。
偏差50前後の人間が推薦や学校の制度を使わずに、努力だけで上位国公立、難関私立に受かるのに要する時間は、平日1日6時間、休日及び長期休暇は10時間。これを4月から始めて間に合うかどうかくらいです。
これは僕の経験則。
もちろんもっとかかるかもしれませんし、人によってはこんなに必要ないかもしれません。
ただ、ひとつのめやすとして、このくらいしなきゃ成功なんてしないよという値です。
勉強の相談に乗っていて1番多いのが、勉強しているのに伸びないという相談です。
でもこれ、僕に言わせればその殆どが単なる努力不足。
まずそもそも上に書いた目安よりもすつと足りていなかったり、足りていたとしても質が伴っていないことが殆どです。
大げさですが、「今日中にこの単元を終えられなかったら死ぬしかない」くらいの焦りの中で上に挙げた時間勉強する。
このくらいやって成果が出なくて始めて「勉強しているのに成果が出ない」と言えると思うのです。
勉強は自分自身が身を置く分野ですし、何より自分が身を以て体験した勉強量なので、だいたいの基準値が分かります。
一方で、他の分野については全くわかりません。
そんな中、最近少しだけこの「努力の必要値」が分かってきたのが、物書きの業界です。
いろいろなライターや評論家の人の記事を読む中で、物書きとしてやっている人の書く、一日の文字量みたいなものがおよそ一定であることに気づきました。
僕が感じたその基準値は一日あたり最低5000字で、平均すると7000〜10000時です。
勝間和代さんは自身のメルマガで、一日最低5000字くらいは書いている。1000字くらいのそのメルマガは10分程度で仕上げると言っていました。
また、勝谷誠彦さんは毎朝起きてすぐ、一日5000字のメルマガを書き上げるのだそう。
その配信が朝の出勤くらいの時間なので、だいたい2〜3時間の仕事でしょう。
プロブロガーのイケダハヤトさんも、初めは一日10本、今でも様々な連載をこなしながら毎日6本はブログを更新しています。
ここから分かるひとつの目安は、仕事の傍で一日5000字くらいの分量を1時間程度で書くのが、物書きとしての基本ラインということです。
しかも、これらの人はいずれも才能に恵まれた人々。
特別な肩書きもない普通の人ならば、当然これ以上の努力が必要でしょう。
そのくらいの努力を準備運動くらいの感覚で続けた上で、本人に物書きとしての才能があり、かつ運に恵まれて始めてものになるのが物書きの世界であるように思います。
多分、そこで生きる人たちにとっては、これくらいの努力は当然のことなのでしょう。
これを難しいと思う人には絶対に成功できない世界。
当然、自分に才能があるかなんて、やってみなければわかりません。
このくらいの努力をものともしない頭の回転や胆力のある人が試しに目指すか、その努力をできる根性があり、且つ自分の才能に掛けられるイカれた人が結果として物書きになっているのです。
よほどの度胸がないと難しい世界だなあとつくづく思います。
因みにかなり早く書いたつもりですが、僕のこの文章で、原案から約40分。
まだまだです。
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