新・薄口コラム

こっちが本物(笑)アメブロでやっている薄口コラムから本格移行します。



ざっくり中東の情勢不安

中東の情勢について、佐藤優さんが先週のラジオでとてもわかりやすい説明をしていました。
これからニュースを騒がす機会が増えると思い、佐藤さんの説明を踏まえて備忘録がてら中東の情勢についてまとめて見たいと思います。

まず、中東のいざこざの主要メンバーについて。
中東で揉めている主要メンバーは、アサド政権、アサド政権に対抗する自由シリア軍、そして最後がISです。
もともと、独裁体制を敷いていて、それに反対した自国民を容赦無く殺していたアサド政権を倒すために戦っていたのが自由シリア軍
長く続く戦争の合間を縫って領土と力を広げてきたのが、イスラム国ことISです。
アサド政権はここで負けを認めれば、自分たちの命がないことは明々白々であるため、なんとしても政権を維持しようとしています。
ISはイスラム教の思想のもとで、巨大な帝国を作るという思想のもと、国を侵食しようとしている。
そして自由シリア軍は、アサド政権を打倒して、民主的な国を作ろうと考えているわけです。
アサド政権と自由シリア軍の後ろには、それぞれロシアとアメリカがついています。

その、バックにいる国々にとって、倒したい相手がそれぞれ異なっています。
ロシアにとってはイスラム国と自由シリア軍の両方を倒してしまいたい。
それに対してアメリカは、イスラム国とアサド政権を倒したいと思っています。
両者ともイスラム国を倒したいことは一致しているのですが、もうひとつ倒したいグループがあって、団結できずにいます。
そしてイスラム教の帝国を作りたいISにとっては、倒したい相手はアサド政権と自由シリア軍となっているわけです。
三者三様に思惑を持っているため、戦いが泥沼化しています。

アメリカの主張は、自国民を平気で殺戮するアサド政権のような独裁体制は早急に排除し、民主化を進めるべきというもの。
ロシア側は何よりもシリア周辺からの難民が国内情勢を不安定にさせることを恐れています(この辺はロシアができた時の民族問題が複雑に絡んでわかりにくいのですが)。
そのためプーチンは、ISのこともあり、下手に民主化を進めるといって、今より混沌とするくらいなら、いっそアサド政権が維持された方がマシではないかという現実的な主張のもと、アサド政権を支持しています。
このような、様々な要因が絡んでいるため、解決の糸口が全く掴めない中東の情勢不安問題。
全く妥協点が見えない分、まだまだ悪い方向へ転がっていくように思います。

アイキャッチ佐藤優さんと池上彰さんの対談本