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新・薄口コラム

こっちが本物(笑)アメブロでやっている薄口コラムから本格移行します。



SNSにより生まれた経験消費というニーズ~100円でケツバットをは商品として成り立つか?~

この前の日曜日、祇園に飲みに行った際、路上で「ケツバット」を一発100円で売っている男の人がいました。
彼は一発100円をもらうことで、お客さんにお尻を叩かれます。
そのお金と旅の相棒の自転車を使って、日本中を旅しているのだそう。
彼は、「旅芸人にケツバットをした」という経験を商品として販売しているのです。


SNSで友達と24時間繋がることができるようになって、僕たちは日々、周りの注目度を気にするようになりました。
休日に行ったイベントやおいしそうな料理の写真、旅行先の絶景など、自分の私生活をタイムライン上で共有します。
お互いに自分の生活を共有できるようになることで、私生活が周りの友人にとってどのように映るのかを気にするようになります。
できるだけ面白い経験を、少しでも周りの注目を集めるような経験をSNSにアップしたい。
こうした志向から生まれるのがインスタジェニックと呼ばれる現象だったり、キャラを大切にする若者の繋がり方です。

SNSの普及により、経験消費とでも言うべき消費者の新たなニーズが生まれたように思います。
自分のタイムライン上で共有して、面白いネタを探したい。
僕はこうした、SNSで共有して、友達の中で盛り上がることまでを含めて行う行動全般を、「経験消費」と呼んでいます。
メイドカフェで楽しんだり、過酷で有名な神社の石段を登る。
或いは、超有名ラーメン店の行列に並ぶという経験。
こういった、日常では経験できないこと消費するというのが、SNSが普及して新たに普及しつつあるニーズだと思うのです。


冒頭で紹介したケツバットのお兄ちゃんは、このニーズを非常にうまくついているように思います。
僕の通りがかったときには結婚式帰りの一行さんが、ケツバットを行っていました。
彼らはきっと、写真つきの友達の結婚式エピソードのついでに、帰りにはこんな人に出会ったという形で、お金を払って行ったケツバットについて、タイムラインのネタにすることでしょう。
SNSで共有するという観点からみて、ケツバット一発100円の商売は、本当に面白いものだと思いました。

経験消費というのは、これからのキーワードになるように思っています。
僕の知り合いに、駅前で愚痴を聞くボランティアをしている人や、「ガラス越しに見える世界をクリアにしたい!」といって心斎橋でめがね拭きのボランティアをしていた人がいるのですが、これらはいずれも相手に面白い経験を提供するという意味において、非常に面白い活動だと思います。
「大阪に旅行したら、偶然メガネ拭きをしている人がおって、そこでメガネ拭いてもらった。」なんて言ったら、確実に話のネタになります。
こうした話のネタになる経験を仕込むというのが、これからのリアルイベントの鍵になってくるのではないでしょうか。

昨今のハロウィンブームも、コスプレでディズニーランドへ行くという流行も、すべてこの「経験消費」の流れに基づくものだと思います。
僕たちは、リアル世界でのイベントを楽しむのと同時に、無意識のうちにその経験をウェブのコミュニティの中でもう一度楽しめるようなイベントを求めるようになりつつあると思うのです。
たとえば結婚式の余興や二次会の司会を頼まれたときに、式後にタイムラインで参加者が共有できる経験までを盛り込んだものを提供したら、結婚する夫婦には本当に喜ばれると思います。
経験消費プランナーみたいな仕事を確立できれば、これから結構なニーズを見込める気がします。
そんなことを考えている矢先に出会ったのが、ケツバットのお兄ちゃん。
彼のブログを見て近況を楽しみつつ、経験消費の事例としてしっかり注目していきたい人物です。

そういえば、新潟古町にはケツバットガールなんていう新たな名物スポットもあった気がします。

ketubatgirl.tumblr.com

こんな風に女の人がケツバットの像に叩かれるような写真を上げて話題になったやつ。

これも経験消費の事例かもしれません。

 

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