新・薄口コラム(@Nuts_aki)

こっちが本物(笑)アメブロでやっている薄口コラムから本格移行します。



人たらしは「相手のファン」になる

なぜかこの人と話していると落ち着く。
この人は私のことを分かってくれる。
ときどき、一緒に話しているとこういう気持ちにさせてくれる人に出会います。
会話術の本やコミュニケーションの指南本みたいなものを見ると、「相手の言葉を繰り返す」とか、「あいづちをしっかりと打つ」だとかいった、「具体的」なスキルが並びますが、実際のところの話が上手い人は、もっと根っこの部分の姿勢が違うように想います。
「相手の言葉を繰り返す」や「あいづちを打つ」は、基本姿勢から結果的に生まれる手段です。
そのため、いくら具体的なスキルを身につけても、話し上手にはなれないように思います。
じゃあどうやれば一緒にいると落ち着くと想われる人になれるのでしょうか。
僕の周りにいるこうした一緒にいて落ち着く人たちを分析してざっくりまとめたものを紹介したいと思います。


一緒にいると楽しい人、一緒にいると相手を落ち着かせてくれる人を僕は人垂らしと呼んでいます。
以前、漫画家の山田玲司先生のコラムで男は自分を気持ちよくさせてくれる女と自分の話を聞いてくれる女、そしてファンを求めていると書いてあって、ひどく納得したことがありました。
そのコラムでらたしか「男は自分専用の風俗嬢とホステスとチアガールが欲しいのです」という表現で書かれていたと思います(笑)
風俗嬢、ホステス、チアガールなんていうと、ちょっと表現がストレートすぎる気もしますが、多かれ少なかれこうした人を求めているという側面があるように思います。
それは男性に限ったことではありません。
人たらしの人たちは、意識的か無意識かにかかわらず、こうした役を演じられるのです。

人たらしスキル①「風俗嬢スイッチ」
それぞれの役割を細かく見ていきます。
ひとつめの風俗嬢の役割とは、話している相手を気持ちよくさせようと演じることです。
ここに属する人は、相手の自尊心をくすぐるような言葉や、相手が言われたらうれしいことば、思わずドキッとするような甘い言葉を会話の節々に交えます。
人たらしスキル②「ホステススイッチ」
二つ目のホステスの役割を一言で表すと「聞き上手」ということになるでしょう。
相手の話を一旦全て引き受けて、相手が話終わるまで言葉を挟まない。
話したい言葉が頭に浮かんでも、それを一度は呑み込んで、笑顔であいづちを打てるような人のことです。
また、相手の趣味の話や仕事の自慢や愚痴も全部聞いてあげる。
こうした役割を演じるのがホステススイッチ。
人たらしスキル③「チアガールスイッチ」
最後のチアガールの役割とは、相手のファンであるという立ち位置で相手に接することです。
相手のことを尊敬していますというように、相手を敬うようなスタンスで相手に接するのがこのカテゴリの特徴。
相手を尊敬している、相手のことを応援している、私はあなたのファンですという姿勢を、言動やしぐさで相手に伝えます。

こうした姿勢で接されると、当然嫌な気分にはなりません。
ひどく自尊心がくすぐられて、「あの人と一緒にいると楽しい」となるのです。
僕がみてきた人たらしの人たちは例外なくこの3つの役割のいずれかを使う、或いは複数を使い分けています。
上にあげた3つの役割を演じることができれば、小手先のトーク術よりもずっと相手にとって一緒にいて楽しいと思う人になれるように思います。