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新・薄口コラム

こっちが本物(笑)アメブロでやっている薄口コラムから本格移行します。



人は注目されたい生き物であるという前提で考えた時のメンヘラ脱却の難しさについて書き散らかしてみた

ネット空間でもリアル世界でもそうですが、誰でも人との関係の中で注目をしてもらいたいと思っているようです。
かくいう僕も、ブログを書いているわけなので、その「注目欲求」にがっつり犯されているわけです(笑)
そんな誰もが欲する注目欲求についてあれこれ考えてみました。

僕は周囲から注目を集めるには、注目を集める素材の絶対値が重要であると考えています。
絶対値とは、その話題の珍しさです。
珍しければ珍しいほどに、周囲の目を引き付けるし、拡散力は大きくなります。
ここで重要なことは、注目されることに必要なのは「絶対値」であるということ。
注目される話題には、単純な話題の大きさだけでなく、プラスとマイナスがあるわけです。
プラス方向に大きな話題でも、マイナス方向に大きな話題でも、人の注目は集まります。
だから注目を集める素材の「絶対値」と名付けました。
多分、snsで友達に向かってビルの屋上にいる写真と共に返信してくれなきゃ自殺すると送ったら、一定数のレスポンスが来ることでしょう。
逆に、大御所の芸能人の人と2人でご飯を食べているみたいな投稿でも注目は集まります。
「かまってくれなきゃ自殺する!」でも「ビートたけしと会食なう。」でも、同じくらい大きな注目を集めることができます。

注目を集めるのには絶対値の大きさが重要ですが、集まる注目の質はプラス方向の注目とマイナス方向の注目ではまるで異なります。
プラス方向の注目とマイナス方向の注目を定義すると、前者は周りが好奇心でもって惹きつけられる話題、後者は構わざるを得ない状況に追い込まれて惹きつけられる話題ということになります。
プラス方向の素材が集める注目の質を一言で言えば「投資」です。
周りの人が面白いと思って惹きつけられるため、回を増すごとに再び興味を持ってくれる人が増えてきます。
話題を提供すると、次の注目に繋がる可能性があるという意味で、投資に近いイメージのものと言えます。
プラスの素材に集まる注目を投資とするなら、マイナスの素材に集まる注目は「消費」ということになるでしょう。
周囲を「構わざるを得ない状況に追い込む」ことで集める注目は、周りにとっては苦痛でしかありません。
だから、その時は注目が集まったとしても、そこで注目を注いでくれた人も少しずつその人から離れていき、回を増すごとに注目してくれる人は減っていきます。
自分の持つ人脈や本来相手してもらえる関係をすり減らしながら集める注目だから消費型の注目。
「死にたい」というような自己悲観系の注目の集め方は、本人の努力なしに注目を集められるため、一度その手軽さに味を占めると繰り返しその手段に走りたくなってしまいますが、そこには周囲が離れていくという代償が待っているので気をつけなければなりません。

マイナスの素材で注目を集めると、徐々に周囲の人間は離れて行きます。
そうすると、更に絶対値が大きなマイナスで注目を集めようする。
その結果「構わざるを得ないから集まる」視線で一時的に人の注目が集まるけれど、更に周りは距離を取る。
すると更に強いマイナスで...
この負のスパイラルに入ってしまっているのがメンヘラと呼ばれる状態です。
プラスの素材で注目を集めるには、本人ほ努力や才能が必要で、なかなか簡単なものではありません。
それに対してマイナスの素材で注目を集めるのには、そういった手間がいらない。
誰かに構って欲しいという誰もが持っている欲求があり、それが満たされないで不満に思っていた時に容易に注目が集まる手段を見つけてしまう。
そしてマイナスの素材で注目を集めるくちにその手段に次第に依存する。
マイナスの素材で注目を集めようとする人が、更に強いマイナスの素材に走るのには、一定の納得できるロジックがあるわけです。

では、マイナスの素材で注目を集めることから抜け出せなくなったある種の「メンヘラ」状態から脱するためにはどうしたらいいか。
僕が思う結論だけ言えば、当人の努力でこのスパイラルを抜け出すことは無理だと思います。
注目されたいという誰もが持つ欲求(ということを前提で定義して今回のエントリは書いています)を一端手放すことができれば、このスパイラルを脱することができますが、その欲求を自制するのは困難です。
だとすると、自力で負のスパイラルから脱することはできません。
逆に、周囲の人がこのスパイラルにハマった人を救うことは可能です。
単に負の素材で注目を集める必要がない環境を作ってあげればいいだけだからです。
具体的には、このスパイラルにハマってしまった人に対して、かなり意識的に構ってあげるだけ。
自分にどんどん負荷をかけなくても注目が集まるということを実感させることができればそれだけで負のスパイラルから脱却できます。

理屈としては簡単でも、それを実行するのは非常に越えるのが難しいハードルがあります。
それは、「誰がその役を引き受けるのか」ということ。
膨大なコストとストレスを払ってまで、その「聞き役」を引き受けてくれる人は早々いません。
この役を引き受けてくれる人をザッと挙げるなら①家族や恋人という「特別な関係の人」か②医者やカウンセラーという「それを仕事にしている人」、そして③悪徳マルチや悪徳宗教のような「それを利用したい人」あたりでしょう。
この中でも①は身近な分「全てを引き受ける」ということに自覚的にはなれず、解決策になることは中々難しいように思います。
結局、実行力のある選択肢は②か③のいずれかになってしまう。
この辺に、負のスパイラル問題解決の難しさがあるように思います。

最近関心のあるテーマ、「モテ」に関してあれこれ考えている中で浮かんだこのメンヘラ脱却問題。
もちろん、これを利用すればモテることは可能だと思うのですが、それは僕の研究テーマの「雰囲気イケメン」とはちょっと違うなと思ったので一つのエントリとしてまとめてみました。

アイキャッチは欲求階層説のマズローの本

人間性の心理学―モチベーションとパーソナリティ

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