新・薄口コラム

こっちが本物(笑)アメブロでやっている薄口コラムから本格移行します。



学校では教えてくれない満点じゃなくて8割取るための中学国文法助動詞攻略編③「う」「よう」の識別

「う」「よう」の識別をしていきたいと思います。
助動詞の「う」「よう」には、自分が何をするつもりであるのかという意志を表す用法と、相手が何をするほうがいいのかという勧誘、そして何かについて推察を行う推量の3つの用法があります。
もともと、「う」「よう」の持つ基本イメージは「意志」です。
自分自身ことを自分で判断するのならそのまま意志の意味になりますし、「~したほうがいい!」「こうしよう!」と自分の「意志」で相手のことを考えてあげるならそれは勧誘です。
また、自分でも相手でもない(人意外にも含めて)第三者のことを自分の「意志」で勝手に想像するので、その場合は推量となるわけです。

こうした特性を利用して、「う」「よう」は、主語をチェックすることで識別がしやすくなります。
主語をチェックして一人称(=私)ならば意志、主語が二人称(=あなた)ならば勧誘、そして三人称(=私・あなた以外)が主語になっていれば推量です。
これらの違いを見分けることはそれほど難しくは無いのですが、実際には主語が省略されている場合がほとんど。
そのため、「う」「よう」の識別では、自分で正しく主語を補うことができるようになることが求められます。
それらを踏まえて例題を見ていきたいと思います。

まずは主語が明確で分かりやすいパターンから。
例題 次の文中の「う」「よう」の意味を答えなさい。
① 彼女たちは、今日もここには来ないのであろう。 
③ さあ、君も一緒に出かけよう。
③ 僕も少しくらい本を読もうと決心した。
まず、主語をチェックします。
①の主語は「彼女たち」です。
彼女達たちは、私でもあなたでもない三人称なので、①の用法は推量となります。
②の文の主語は「君」です。
主語が「君」、つまりに人称ですので、二つ目の文章は勧誘とります。
最後の③の文も見てみましょう。
この文の主語述語を取り出すと、「僕も~決心した。」となります。
主語は「僕」なのでこの文章の「う」は意志です。
主語がはっきりとしている場合はこのようにスムーズにいけるのですが、たいていの場合で主語が省略されているので、もう少し難易度が上がります。
実際に主語が省略されたパターンも見てみましょう。

例題 次の文中の「う」「よう」の意味を答えなさい。
① ちょっと紅茶でも飲みましょう。
② その二人が誰であるか、見極めようとは思っていなかった。
③ 私はあなたと一緒に彼が来ようとは思わなかった。
ひとつめの文章はどうでしょうか。
「飲みましょう」という言葉は、自分に言うのか目の前の相手に言うのが適切か、それとも今目の前にいない第三者に言っているとするのが適切か。
主語を想定したら、これは「ちょっと紅茶でも飲みましょう。」と言っている人の目の前にいる人間に対する言葉であることが分かります。
よって①は勧誘。
②の文についてはかぎかっこを補います。
述語が「思う」なので、思っている内容を「   」に入れると、(「その二人が誰であるか、見極めようと」は思っていなかった。)となります。
思っているのは話し手=一人称、よって意志ということになります。
最後に③番の文章です。
主語の候補が多いのでしっかりと何が主語かを見極めます。
先ほどと同様に、「思う」の内容を「   」に入れると、(私は「あなたと一緒に彼が来ようとは思わなかった。」というようになります。
「私」は「思わなかった」という述語にかかる主語なので、候補から外れます。
次に「あなた」と「彼」の識別です。
基本的に主語に該当する名詞には「は」「が」の上にきます。
したがって今回の「  」内の主語は彼であり、3人称が主語なので、③の文の「う」は推量ということになります。

このように、主語を確認することで識別ができるのが助動詞の「う」「よう」です。
ポイントは主語を正確に補うこと。
主語が省略されているときに、フィーリングではなくしっかりと根拠をもって補えるように練習することが大切です。

次回は苦手な人の多い、「推定」「例示」「たとえ」の助動詞「ようだ」の説明をまとめようと思います。
ちなみにここでの「よう」は書き手である僕の「意志」です(笑)

 

 

アイキャッチは僕の1番好きな国語の参考書、鶴見貴之先生の「高校やさしくわかりやすい現代文」

 

 

 

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