新・薄口コラム

こっちが本物(笑)アメブロでやっている薄口コラムから本格移行します。



勉強が一次関数的に伸びると思っているひとは、多分伸びない(笑)

「僕が〇〇大学に受かるにはどのような勉強したらいいか」
来年受験生になる高校生から特定の大学に入るためにはどのような勉強したらいいかという質問が多く寄せられます。
こういう質問を受けるたびに僕は「その質問の前提がずれている」と少し厳しい言葉で返します。
言うまでもなく勉強にはその時の実力に応じてやらなければならないことが存在します。
実力は勉強量に応じた一次関数的な伸びにはならないし、行わなければならない勉強も常に同じという事はありえないのです。

僕は勉強のフェーズを段階に応じて5つに分けています。
仮に学習の成果を最大100と表すのであれば、①1〜10のフェーズ、②11〜40のフェーズ、③41〜60のフェーズ、④61〜90のフェーズ、⑤そして91〜100のフェーズがあります。
それぞれの段階に応じて行う勉強の仕方は全く異なります。
①のフェイズでは、丁寧な説明が最も必要になってきます。
なぜそうなるのかその公式はどういう原理に基づいているのか、そういった根本を正しく理解するための勉強がここに該当します。
基礎的な言葉の定義が書いてある参考書や専門の先生に教えてもらうのが最も効果的。

②のフェイズは、基礎力をつける段階です。
数学の基本計算や英語の頻出文法。
そういった問題を解く上で必須となる基礎体力をつけるのがこの段階です。
このフェイズで最も重要になってくる事は努力の芽が出るまでやり続けることです。
基礎力をつける段階は他のフェイズに比べ、個人差が非常に大きい。
要領の良い人間ならばすぐに終わります次要領が悪い人であればなかなか成果が出ません。
しかしだからといって航路酒に次のフェイズに進めば必ずその後大きなほころびが出始めます。
重要なのはここの段階を芽が出るまで続けることです。
ここの段階において最もいけない考え方が「効率」です。
②のフェイズにいるのに効率という言葉を持ち出す人は、絶対に伸びません。
仮にどれほど時間がかかったとしても、当人にとってそれだけの時間が必要だと言うことであり、そこを削る事はできないのです。
そこに間に合うか間に合わないかだとか、計画の期限内にという考え方を持ち込むのはナンセンスです。
そういった効率というような考えが求められるのは次の段階からなのです。

③のフェイズは、いわゆる入試基礎レベルです。
この辺からようやく結果が数字として現れるようになります。
つまりそれまでの勉強はいくらやったところでもしに数値として出てくることがないのです。
(だからといってそれを欠いては絶対に成績は伸びないのですが、、、)
ここで重要なのが効率の考え方です。
時間を定めて問題を解いて、わからなかった箇所は参考書を読み込んでしっかりと理解する。
時間対効果を考えるのはここのフェイズの作業なのです。

徹底的に効率を追求することで③のフェイズを乗り切ると、ようやく④のフェイズが待っています。
ここが入試の合否を分けるライン。
④のフェイズまで行っている科目が多ければかなり安定して受験を行うことが可能になるでしょう。
このフェイズで重要になってくるのは何よりもセンスです。
問題を見たときにこういう角度から見ることができないか、あるいはこの問題ではどういう視点を求められているのか。
そういった出題者の意図を読み取る力が、このフェイズで身につけなければならないことなのです。
ここばかりは本人の持っている先天的なセンスに大きく影響されます。
正直なところここで伸びが止まってしまう人も少なくない。
(その人にとっては、その科目は苦手科目ということになりす。)
しかしながら、裏を返せばそれ以前の段階に関してはセンスは全く必要ないと言うことなのです。
入試問題を解くのに必要な基礎力程度であればセンスとは関係ない部分で誰でも身に付けることができるということです。

⑤のフェイズになると、再び根性論です。
応用問題もほぼ解けて、さらに実力を伸ばそうとすればもう細部の情報を一つ一つ潰していく以外に方法はありません。
そこには②の段階とは違った根性が必要になって来る。
後は自分の中の満足度との戦いなのです。
あまり合否には関係ない上コストパフォーマンスが悪いためこのフェイズを完璧にしようと言う勉強方法は僕はあまりお勧めできません。

以上に挙げたように勉強は実力に応じてしなければならないことそして必要な考え方が異なります。
それを勉強したら一次関数的にのびていくだなんて考えるのは少し甘すぎると思うのです。
勉強始める際にはまず自分がどこのフェイズにいるかをしっかりと理解する。
その上でそのフェイズにあった勉強を自分なりに作り出していく。
それこそが勉強を始める際に非常に重要な姿勢ではないのかと思うのです。