読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

新・薄口コラム

こっちが本物(笑)アメブロでやっている薄口コラムから本格移行します。



偏差値40〜50を突破するために必要な5つの基礎力

僕は偏差40〜50の生徒さんを担当する場合、勉強が苦手な子が少しだけ勉強の仕方が分かるようになるということを目標に指導を組み立てることにしています。
勉強が苦手だった子が将来上のクラスに上がった時に一気に実力が開花するというようなイメージです。
実力を伸ばすためには、どこかの時点で大きく負荷をかけることが不可欠です。
その時を迎えて負荷がかかった時に、その負荷を交わしてしまったり、押しつぶされたりせず、正面から受け止められる。
そんな足腰を鍛えることを心がけています。
僕の中でこうした足腰を備えているかどうかを判断する具体的な指標は以下の5つ。
①一定のモチベーションを有している
②頭の使い方が身についている
③頭の中に知識の棚がある
④質問されたときにもたつかない
⑤一定のスピードを有している

①のモチベーションとは、そもそも勉強をする時に知識を吸収しようとする姿勢があるかどうかということです。
勉強が苦手な子ほど、知識を得ようという欲求がありません。
そうした状況ではいくら教えたところでそもそも知識が入ってこない。
学力を上げるために1番根っこになるのが、このフェイズを超えられるかどうかです。

②の頭の使い方が身についているというのは、感覚で解かないということです。
問題を解く際に感覚で答えを考えたり、知識を身につける際に感情に左右されたりすると、成果にムラができます。
そのため、できるだけ感情と勉強を区別する、思い込みに引っ張られない。
そういった考え方を身につけてもらうことが大切です。
なかなかこの部分を身につけることは難しい。
そのため、僕は子供たちと接するとき、かなり意識的に理屈屋のキャラを演じています。
どんな小さなことでも理屈っぽく考える。
そういう「考え方」に日常的に触れることで、感覚とは切り離した思考する力が身につくと考えるからです。

上の二つが身についたら、今度は③の知識の棚を作るということが大切です。
偏差50の壁で立ち往生している子の多くが、頭の中できちんと知識を整理することができていません。
どの単元でどういった内容を抑えなければならないのか。
そういった知識の大枠を意識できるようなってもらうことを心がけています。

意外と重要なスキルが④の質問にもたつかず答えるということです。
そもそも質問されて考える前にわからないと答えてしまう症状は即座に改善すべき問題ですが、同時に質問をふられて回答にもたつくというのも、次のステップに進む際に大きな障害になります。
間違えていてもいいから、自分なりに考えて、できるだけ早くそれを口にする。
こうした瞬発力が、応用問題を解くためには基礎力として不可欠だと考えています。
そのため指名されたらわからないと言わず、かつ詰まったときでもとりあえずの答えを言うことができる力をつけさせるようにしています。

そして最後に重要なスキルが⑤のスピードです。
レベルの高い勉強をしようとすると、否応無く一定のスピードが求められます。どんなに深い思考ができても、記述スピードや考えるスピードが遅ければ、物理的な側面で限界にぶつかってしまうのです。
応用力はあるのにテストで点数が取れないという子のほとんどは、ここで躓いています。

僕は上に挙げた①〜⑤のチカラがしっかりと身についていれば、あとは負荷をかければ結果は自ずとついてくると思っています。
逆にどんなに負荷をかけたところで、こうしたスキルが身についていなければ絶対に結果には繋がらない。
勉強の質そのものをあげるには、こうした直接結果には現れない基礎力の部分を鍛えることが不可欠なのです。

知識を覚えたり問題をといたりということは、スポーツにおける技を覚えることです。
そもそもそういった技術を習得するためには、その練習に耐えられる身体と基礎体力が必要。
それらを身につけるために、スポーツでは筋トレをします。
勉強における「筋トレ」が、上に挙げた5つのスキルを鍛えることだと思うのです。

こうしたチカラは直接的に結果に現れなづらいので、自分一人では自覚しづらい領域です。
だからこそ、それを体系的に伝える役割りが不可欠。
偏差40〜50の壁を突破するには、それらを適切に伝えるトレーナーの存在が大きいと思うのです。
だからこそ、そういったことを適切に指導することを意識したい。
僕がこの1、2年で念頭に置いていることだったりします。