新・薄口コラム

こっちが本物(笑)アメブロでやっている薄口コラムから本格移行します。



モンストはオーブを子供ではなく企業に売ればいい!〜スマホゲームの戦略分析~

子供達を見ていると、スマホゲームへの熱中度合いは本当に凄いです。
当然彼らは課金ができないので、無料の範囲内で精一杯遊びつくそうと工夫をしています。
そんな彼らを見ていてふと、スマホゲームのビジネスモデルについて思いつきました。
それが、「課金」というシステムをB to B向けに売るという商売です。

現在のスマホゲームのほとんどはゲーム中に企業広告を表示する広告モデルか、一部の課金ユーザーと大量の無料ユーザーからなるフリーミアムモデルでできています。
特にモンスターストライク、パズドラ、黒猫のウィズのようなゲーム開発に莫大な費用がかかっていそうなゲームは大体がフリーミアムモデルです。
で、ガチャとかで課金してくれそうな世代に刺さるアニメやマンガとコラボをして、課金ユーザーを増やそうとしています。
こうした課金ユーザーを増やそうとする戦略もたしかに有効だとは思うのですが、個人的にはそれよりも無料ユーザーを何らかの形にお金にする策を考えるほう、これからもビジネスをスケールさせようとするならばいいと思うんです。

フリーミアムモデルで考えれば、無料ユーザーをいかに課金ユーザーに変えていくのかが大切、つまり課金ユーザーにこそ価値があるように見えます。
しかし、無料ユーザーを抱えていること自体を企業の「商品」としてしまえば、既存の無料ユーザーそのものが価値になるので、その方向でビジネスを考えるのがいいんじゃないかって思うのです。
フリーミアムモデルという視点を一旦棚に上げて考えると、僕はモンストやパズドラの最大の強みは低年齢層の時間に支配権があることだと思います。
実際に子供達をみていると、様々なゲーム内のイベントに僕たちが思う以上にハマっていて、極端な話、ゲーム内のイベントに沿って生活しているよう見えることさえあります。
イベントと同じくらいに彼らが熱中するのが本来課金しなければ手に入らない道具を手にできる企画です。
モンストのオーヴ、パズドラの魔法石、黒猫のウィズのクリスタルに相当するものです。
本来課金することで手に入るこれらのゲームの中で「通貨」のような役割を果たすアイテムが配られる企画に対する子供達の反応は非常に大きなものになります。
こうした姿を見たときに、スマホゲームを提供するゲーム会社は、これらの熱心な無料ユーザーを商品として、企業向けに売り出せばいいと思ったのです。

具体的には、スマホゲームの無料ユーザーとターゲットの重なる企業にゲーム内でコラボしないかと持ちかけます。
イメージを理解してもらうためにモンストとマクドナルドとのコラボ案を紹介します。
Mixiマクドナルドのコラボ企画で、ハッピーセットを購入したら、シリアルナンバーに応じてオーブがもらえるというものと作ります。
Mixi側は一定期間ハッピーセットを買うとオーブをユーザーに配布するという商品をマクドナルドに提供する。
マクドナルド側にはオーブ目当ての子供がやってくるため、具体的な売り上げアップの機会になります。
一方で、モンストを提供するMixiにとってはもともと無料ユーザーであった中高生からお金が生まれるので需要側供給側ともに価値がある。
ついでにマクドナルドコラボ特別企画みたいな特設ステージも設ければ、広告効果も伴って一石二鳥です。
このように、あるお店の商品を購入したら課金アイテムをプレゼントというパッケージを企業向けに売るというのは、結構アリな戦略だと思うのです。

これは実店舗ばかりでなく、テレビでも取り入れられます。
テレビでコラボした番組が放映されている時間帯限定で、入ることのできるステージを用意すればいいわけです。
しかもそこに入るには番組中に出てくるパスワードをいくつか集めなければならないみたいな感じ。
そこでしか手に入らないプレミアキャラクターなんかを用意しておけば、結構な視聴者の獲得ができるように思います。
このように、依存度の高い無料ユーザー向けの無料で参加できるイベントをパッケージにしてB to B向けに売り出す。
フリーミアムモデルにこだわって無料ユーザーから課金ユーザーに流れる比率を増やそうとするよりも、こうした無料ユーザーを価値とみて、それで利益を構築するビジネスモデルを構築することが大切であるし、これから先のスマホゲーム業界にとっても生き残るために有効な戦略であるように思います。
Mixiさん、よかったらやってみませんか?(笑)


アイキャッチは数年前に流行ったクリス・アンダーソンの「FREE」

フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略

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