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新・薄口コラム

こっちが本物(笑)アメブロでやっている薄口コラムから本格移行します。



本当のメディアリテラシーを身に付ける

塾のコラム用にかきはじめたのですが、内容的に塾のコラムのコンセプトから逸れてしまったので、コチラにアップします。。。

しばしば子供たちのスマホ利用に関する議論が話題になります。
ある地域では、子供達のスマホの利用時間を制限するという案が出るほどです。
一方で、現在IT業界の第一線で活躍している人々の意見に目を向けると、むしろ子供をスマホに触れさせるべきという意見を多く目にします。
スマホ規制派の人たちは推進するIT業界の意見に対して「自分の利益優先の愚かな主張」といい、反対にIT業界の人は規制派のことを「時代遅れのナンセンスな議論」と一蹴します。
立場の違いといえばそれまでですが、この両者の意見の埋まらない「溝」はそれぞれの立場の人が想定する「スマホ」の機能が異なるところから生まれています。
さまざまな機能がひと括りにされがちですが、スマホにはコミュニケーションをとる機能と情報を検索する機能の二つが含まれています。
両者は全く違う働きです。
この二つの分類で考えると、LINEやスマホゲームは前者の機能であるといえます。
そして、子供達のスマホ利用を制限すべきと主張する人たちは、スマホのこういった側面を以って「規制が必要だ」と言っているわけです。
一方でスマホ推進派の人々は、決して自分たちの利益になるから子供達にスマホを使わせるべきだと言っているわけではありません。
彼らは、瞬時にあらゆる情報にアクセスできるという、スマホのもう一つの側面が子供の学習にどれだけ貢献するかを知っているため、その点を以ってスマホを持たせるべきと主張しているのです。
どちらが正しいというわけではありません。
それぞれがスマホの持つ2側面のうちの一方しか見ていないために、議論は平行線をたどるのだろうと思います。
スマホを使いこなせてもいない反対派の人々は、スマホの持つ情報収集・知的好奇心という能力を助ける素晴らしい側面に意識が向きません。
そもそも体系化した理解をしていないから。
一方で推進派の人々は、ゲームやLINEに熱中してしまい、他のことがおざなりになってしまう子供達がほとんどという実態にきづいていない。
ITに詳しい人たちは平均して教育レベルが高いといえます。
そういう人たちにとって、驚くくらいに知的好奇心がない子供という存在や、そしてそういった子供が実は大半を占めているという実態が見えにくいのだと思います。
結果として、反対派も賛成派も、それぞれが対立する人たちの想定する世界をイメージできなくなります。
だから両者の溝が埋まらないわけです。
そんな状態の中で子供達はどのような形の「メディアリテラシー」を身に付ければいいのか?
学校の教科書に書かれるメディアリテラシーを見ていると、どうしても反対派によっているように感じます。
ITのもたらす機能が十分に体系化されて説明されているようには思えないのです。
コミュニケーション機能と情報検索機能がごっちゃに語られているような印象を受けます。
その中で「だからスマホははまり過ぎないようにしましょう」と言われても、言われた子供達はうるさいと感じるだけでしょう。
リテラシーと言うのであれば、規制や使う際の注意をいうだけではなく、使いこなし方もしっかりと伝えるべきです。
使いこなす方法を十分に学習したその上で危険性や注意点を教えられるからその言葉は説得力を帯びると思うのです。
ITを使いこなすという側面でのメディアリテラシー
僕たちが子供達に伝えなければならないのは、その部分であるように思います。


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