新・薄口コラム

こっちが本物(笑)アメブロでやっている薄口コラムから本格移行します。



話しベタではなく喋りすぎてしまう人のための話し方講座

授業をする上で、勉強とは直接関係のない雑談を挟むことがよくあります。
雑談を挟むことで緩急が生まれ、子供たちの集中力が持続しやすくなるからです。
そんなわけで僕は授業を組み立てるスキルの一つとして雑談力は非常に重要だと考えています。

雑談といっても、本当にただ好き勝手に話しては意味がありません。
せっかく緩急をつけようと話を振っても、相手に興味がなければこちらに意識は向いてくれないし、そもそも面白くなければ逆効果です。
雑談をする場合に重要な事として、僕は次の4つのポイントを意識しています。
①相手が興味のある内容である
②話のネタそのものが面白い
③話のカット割りを頭に浮かべている
④話の釈と構成を予めイメージしておく
これらを抑えて話していれば、よほどのことがなければ、人前で話して全くウケないということはなくなります。
逆に、この4点のいずれかが抜けた話をしてしまったときは、子供たちの反応は明らかにつまらなそうになる。
ざっくりとそれぞれのポイントについてまとめていきたいと思います。

相手が興味のある内容を用意する
上の4つのポイントの中でも最も重要なのが、これです。
相手が興味のある内容を選ぶこと。
これが欠けていると、たとえそれがどんなに面白い話であっても、そもそも耳を傾けてもらえません。
自分にとって面白い内容ではなく、相手が興味を持ってくれる内容を選ぶこと。
いわゆる「顧客視点」ですが、話をする上で何より大切なことはこれです。
相手が興味のある内容を話すというのにも、細かく分けると2通りの方法があります。
一つは相手か興味のある内容から話題を選ぶこと。
自分が相手のフィールドに入っていくイメージです。
子供たちの間でモンストが流行っているからその話題を選ぶというのが、このパターン。
話題選びにおいて1番オーソドックスなやり方です。
相手がそもそも好きな話題を選ぶときはそのまま話せばいいわけですが、必ずしも選らんだ話題に相手が興味を持っているとは限りません。
相手が興味のない話のするときに大切なことは、相手の興味のある部分で話を膨らませることです。
全く興味のない分野の話でも、そのエピソードの中には相手が興味を持っている部分が多少なりとも必ず含まれます。
その部分を中心に話したいことを組み立てる。
こうすれば、相手が直接に興味のない内容でも、話に引き込むことができるわけです。
因みにこの相手が興味を持っている部分を膨らまそうとせず、自分が話したいことだけをひたすら並べるのを僕はオタク喋りと定義しています。
オタク喋りは内容がつまらないのではなく、相手のことを全く意識していないから周りに敬遠されるのです。

①を前提に、②〜④のポイントが存在します。
②の話のネタそのものが面白いということの大切さは言うまでもないと思います。
見せ方やストーリーの運び、喋り方でナンボでも話は面白く感じるようにはなりますが、そもそも内容が面白いのに越したことはありません。
面白い話のネタを用意するには、自分が非日常に飛び込んで面白い話を見つけてくることが大切です。
もちろん日々の生活の中に面白いことはいくらでも潜んでいますが、そういった経験は誰もが経験した「あるある」になりがち。
非日常的な体験の中で発見した面白さとは、話を聞いて受ける衝撃の度合いが違います。
先週あるきっかけでクラスで1番可愛い女の子と遊びに行ったというお話と、あるきっかけでアイドルと遊びに行ったというお話ではどちらがワクワクするかは言うまでもありません。
自分から非日常的な体験に飛び込んで、面白いエピソードを見つけてくることが大切です。

意外と意識はされないのが③のポイントです。
僕はもともと話がうまい方ではないので、興味を持ってもらえる雑談をするまでにかなり苦労をしました。
そんな僕の経験上、1番役に立っているのがこのポイントかもしれません。
話の話題をただ順序だてて説明するのではなく、条件を頭に浮かべて、それをカメラで切り取るイメージで話す。
映画のカット割を考えるイメージで話をするのです。
何も意識しないと、僕たちの話は自分目線に終始してしまいます。
そうするとどうしても主観的で、相手に話の内容が伝わりにくい。
場合を共有するためには、客観的な視点が不可欠なのです。
その場面がどういうものであるのか。
それを明確に頭にイメージします。
そして体験している自分を俯瞰的に観察する視点から話をする。
こうすることで、相手に内容が伝わりやすくなります。

最後のポイントです。
④つ目は話の釈と構成を予めイメージしておくということ。
疲れていると、このことを意識せずに勢いだけで話し始めてしまうことがあるのですが、そういうときは例外なく話が滑ります。
どのくらいの長さの話で、この先どういった展開になるのかが分かる(或いは逆に全く予想できない)から、人は話に引き込まれます。
聞き手が話の長さをイメージできない話は冗長に感じられます。
その空気を作る最大の原因は、話す側がそのエピソードの長さを意識できていないことにあるのです。
どのくらいの長さの話であるのか、そしてどういう話の結末なのか。
この2点がはっきりしていると、ムダに間延びすることがなくなります。
話のテンポをよくするためにも、釈と構成を意識することが大切です。


僕はそもそもの前提として、コミュニケーションにおいては、いわゆる「話のテクニック」なんかよりも上手な聞き役になることの方が大切だと思っています。
コミュニケーションを円滑に進めるにあたって、聞くことと話すことの比率は8:2くらいがちょうどいい。
上に挙げた話し方のポイントは、その2割の中で意識すべき内容です。
もともと自分が非常に下手(喋れないという意味ではなく、自分の話したいことばかりを喋ってしまうという意味で)ということもあり、かなり話し方については考えてきました。
その中で自分なりに見つけたポイントが先の4点です。
みなさんもよかったら活用して見てください。

アイキャッチは僕が顧客視点を学ぶきっかけになった永江一石さんの書いた本