新・薄口コラム(@Nuts_aki)

こっちが本物(笑)アメブロでやっている薄口コラムから本格移行します。



聞き上手に恋をしてはいけない理由〜その頷きは「理解してくれている」からじゃない!〜

山田玲司先生のニコニコ生放送、「山田玲司ヤングサンデー」(毎週水曜放送)で以前、恋に落ちてはいけない3Bという話をしていました。
ここでいう3Bとは美容院の店員、バーテンダー、そしてバンドマンのこと。
因みにこれに該当する全てがヤングサンデーには出ています(笑)

僕はこの「恋に落ちてはいけない3B」の話を聞いたとき、なるほどと思いました。
僕の周りにいる「モテる」人と、玲司先生がいう3Bの中に、あまりにもはっきりと共通項があったからです。
山田玲司先生のいう恋に落ちてはいけない3Bに共通することは、ファンを作る仕事であるということです。
美容師なら、自分のお客さんを獲得するために、技術はもちろんのこと、それ以外の部分でも自分を売りこまなければいけません。
これはバーテンダーさんもそう。
どれほど美味しいお酒を提供してくれても、僕たちユーザ目線でみたら、BARに求めるこには、味以外の要素もでてきてしまいます。
バンドマンは言うまでもありません。
売れない頃は、とにかくファンを作って、ライブをすれば箱(ライブ会場)を満たせるという実績がなければいけない。
これらの人たちは、ファンを抱えることが仕事上必要な人たちなのです。

自分が話すときと、人の話を聞くと比べると、殆どの人が楽しいのは自分の話をしているときでしょう。
仕事でも学校でもそうですが、基本的に日常生活では、人の話を聞く(それも大抵は興味のない)ばかりで、自分の話を聞いてもらえる機会は思う以上に多くありません。
そのため、自分の話をとことん聞いてくれる人がいると、その人のことを信頼しやすくなるわけです。
ファンを作らなければ行けない仕事をしている人たちは、このことを知っています。
聞き役に回って、相手を主役にしてあげることが、技術としてできるのです。

僕自身、特に個別の授業のときは、生徒さんを見て、「あっ、今日は疲れているな」と思ったときは、意識的に彼らの話を聞く時間を作ります。
授業とは全く関係のない、彼らが話したいことをただ聞く時間。
もちろん全体の授業内容に支障のないよう収めるわけですが、そのワンクッションがあるないかで、生徒さんとの距離感は明らかに変わります。
ファンを作らなければならない職業の人たちは、このことを身に染みて分かっています。
だから、意図的に聞き役に回るということをするわけです。
山田玲司先生が挙げていた美容院、バーテンダー、バンドマンの3Bは、この最たるものであることがわかります。

ファンを作る職業の人に恋に落ちてはいけないその最大の理由は、彼らが技術として聞き役に回っていることが殆どだからです。
聞き上手を技術として持っている人ほど、仕事のスタンスで話を聞いています。
当然聞いているときは興味を持って話を聞くし、親身になって相談には乗りますが、それはあくまで「ファン」を作る一環として、なのです。
それを「この人はこんなに私に興味を持ってくれている」と思ってしまうと、後で痛い目を見ることになる。
聞き上手な人であればあるほど、それは殆ど職業病で、話を聞いて欲しいというタイプの人と接するときは無意識に「仕事モード」に切り替えて接してしまいます。
つまり、話を聞いてくれるからという理由で相手を好きになっている限り、相手にとっては「お客さん」であり、恋愛対象にはなりにくいのです。
僕の友だちにも何人か自他ともに認める「聞き上手」がいて、とにかくモテるのですが、彼らが彼女、彼氏に選ぶのは、ほぼ例外なく聞き役に回る必要のない人たちです。
「聞き上手」に惹かれてやってきた人を彼らが好きになるところをあまり見た事がありません。

聞き上手な人を相手にするときは、彼らが仕事上聞くスキルに長けていることを頭の片隅に置いておかなければいけません。
そうしないと、聞き上手な人は無意識に「聞く姿勢」という仕事モードに入ってしまう。
因みにSNSの返信がマメとかいうのも、この仕事モードの一環です。
この人は仕事モードで自分の話を聞いてくれているんだと割り切るか、相手を仕事モードにしないように心掛けるかしないと、あとあと辛い思いをしてしまいます。
聞き上手=自分を好きになってくれたではなく、技術として聞き役に回ることができるだけだという認識を忘れないことが大切です。
という、僕の経験談を交えたお話(笑)
因みに話を聞いてくれるからといって先になってはいけない職業が美容師、バーテンダー、バンドマンで3Bだとしたら、女性版は看護師、キャバ嬢、カフェ店員で3Kといったところでしょうか。
まあキャバ嬢もカフェ店員もCだけど。。

アイキャッチ山田玲司先生が女性読者に向けて書いた、男の取り扱い説明書(笑)