新・薄口コラム(@Nuts_aki)

こっちが本物(笑)アメブロでやっている薄口コラムから本格移行します。



恋に落ちてはいけない職業の3B(美容師、バーテン、バンドマン)〜なぜ彼らは優しく見えるのか?〜

美容師、バーテン、バンドマン。
マンガ家の山田玲司先生が自身の番組で言っていた、女性が好きになってはいけない職業です。
それぞれの頭文字をとって好きになってはいけない職業の3B。
因みに玲司先生の番組みは準レギュラーとしてこの辺の職業の人が全部出ています。。
ただ、これは玲司先生がチャラいとか胡散臭いというわけではなく(笑)クリエーター界隈にはこういうタイプの人が多いよねっていうお話だと思います。
なぜ美容師、バーテン、バンドマンといった職業の人たちが異性を惹きつけ、そしてこういった人たちを好きになるのはやめた方がいいのかは、「キャラ」が関係しているように思います。
彼らはいずれも自分のキャラクターを商品として生きている人たち。
「美容師の自分」「バーテンの私」「バンドマンの俺」を無意識に演じているわけです。

僕はキャラクターとは、自分から強調したい要素以外を削ぎ落とすことによって生み出すものだと思っています。
例えば小島よしおさんだったら、本当は頭がよく、考えて話すタイプなのだけれど、一発ギャグで人気になってしまったので、そうした要素を封印して、海パン一丁のキャラを立たせるという形でテレビに出てきました。
或いは壇蜜さんであれば、本当は知性派で野心が強い「キャリアウーマンタイプ」なのだけれど、テレビでは「ちょっとエッチなお姉さん」に徹する。
求められている側面を強調するから周囲にキャラクターとして認知されるわけです。
「この人は◯◯」という一言で表せるものを作らず、あれもこれもと自分の持っている側面を見せていったのではキャラは生まれません。

一方で、自分にはこんな側面もあるから知って欲しいと、自分の持つ多面性を見せるのが、通常の人間関係。
普通の友達同士、恋人同士のやりとりはキャラクターを作るのとは対極にあります。
いかに自分を多面的に相手に見せるのかが、人間関係を深める際にもっとも重要なことでしょう。
ここで初めの3職種のお話に。
美容師もバーテンもバンドマンも、キャラを作ってお客さんとコミュニケーションをとる職業です。
そしてそのキャラは、芸人さんやアイドルと違って「いかに自然体に見えるか」という方向でキャラ付けされている。
彼らの持っているのは「自然体で優しく話しを聞く」というキャラ、「自然体で親身に相談にのる」というキャラ、「自然体で夢を追いかけている」というキャラなのです。

相手のことを好きになるのが恋愛であるのに対し、相手のキャラを好きになることはファンになるという表現が適しています。
相手がアイドルや芸能人である場合、僕たちは自覚的にファンになるため、全く問題はありません。
(たまにこの辺を感違いしはファンが事件を起こしますが、、)
これは、彼らが意識的に作っているキャラクターを好きになっていると、ファンになる側も分かっているからです。
問題は、好きになった側は「その人」を好きになったと思っているのに、実際はそれがキャラクターの部分である場合です。
3Bとして挙げた職業の人たちのキャラは、いずれも自然体に見えるところが特徴です。
だから、彼らを好きになる場合、ファンではなく恋愛として錯覚しやすくなる。
当然、職業として行っている彼らは、ある程度この認識の差を自覚的に使っています。
だから、3Bに代表されるような、キャラをウリにする職業の人を好きになるときは気をつけなければなりません。

仮に、相手がキャラとして演じている部分を好きになったとして、その気持ちを伝えたらどうなるか。
相手にとってその人は「キャラの自分を好きになってくれた人」であって、「素の自分を好きになってくれた人」ではありません。
また、自分のキャラの部分を見て好きになってくれる人は、自分の仕事にとって大切な資産です。
だから、よほどのことがなければそこから恋愛感情に発展することはなく、良きファンとして大切に扱われるようになるでしょう。
僕はキャラで仕事をする人たちと話すのが好きで、よくサシで飲みに行ったりします。
初めは「らしく」振舞っているのが、盛り上がってくると、だんだんその人の素の部分が出てきます。
どれくらい成功するために考えているのだとか、そういう「考え方」の部分です。
普段ひょうきんに見せている人が、びっくりするくらいに深く物事を見ていたり、普段優しい言葉をかけている人が驚くほど論理的に、的確に核心をついてくるなんてことがザラにあります。
これがキャラと素の差です。
いつも女の子と話すときは笑顔で共感しながら相づちを打つのだけれど、2人で飲んでいるときは無茶苦茶論理的で議論好き。
この前会っていたイケメンのAくんです。
例えば彼の笑顔で話しを聞く部分が好きになったとして、それは彼が(職業柄仕方なく)身につけたキャラの部分です。
いくらその部分を好きになってくれても、気持ちはなびかないのだそう。
キャラの部分を好きになられた側の本音はこんな感じ。

人を惹きつける要素が強い職業、そして異性と関わる職業の人ほど、この傾向は強くなります。
その人の好きになった部分はキャラなのかどうか?
3Bは止めておけと言ったときの山田玲司先生の真剣な顔つきを思いだしながら、職業とキャラについて書き散らかしたエントリ(笑)

アイキャッチ山田玲司先生の「モテない女は罪である」
何度見ても誤解されそうなタイトル(笑)

モテない女は罪である

モテない女は罪である