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新・薄口コラム

こっちが本物(笑)アメブロでやっている薄口コラムから本格移行します。



早くやれば良かったと毎年後悔する人のための読書感想文講座③あらすじだけ読んで書くのは結果的に遠回りなワケ

皆さんがワンピースを好きであったとして、アニメも漫画も見たことない友達に「ワンピースってどんな話?」と聞かれたら、いくらでもワンピースの良さを伝えられるのではないでしょうか。
或いはみなさんがジャニーズのファンだったとして、異性の気になる友達に「Hey!Say!Jumpってどんなグループ?」と聞かれたらいくらでも説明できるはず。
ワンピースやジャニーズの良さを語るのも、いわば「感想」です。
読書感想文となると全く手が動かないのに、ワンピースやジャニーズの話になったらいくらでも感想が湧いてくる。
一見するとこの違いは自分が好きなものについて話しているからいくらでも説明できるように見えます。
しかし、必ずしも好きだから説明できるわけではありません。
別に、嫌いなものだっていくらでも説明できる場合があります。

例えば、嫌いな学校の先生を思い浮かべて下さい(笑)
その先生のどこが嫌いかを想像したら、いくらでも具体例が出てきませんか?
「あの時○○なんて言われた。」「授業ちゅうの○○な仕草がいや!」「○○って口癖がムカつく」のように、嫌いな理由はいくらでも思い浮かびます。
このように、仮に嫌いなものであっても説明はできるのです。

説明ができるかできないかの違いは、自分の好き嫌いではなく、それについて詳しいか否かによって決まります。
好きなものは放っておいても自分で調べていくので詳しくなりますし、嫌いなものもそう意識したときからやたら気に障るために自然と意識して、結果として詳しくなるわけです。
そして、ある物事に詳しければ必然的にそれについていくらでも話せるようになってしまう。
感想文でも何でも、何かについて述べるときは、詳しくなることが最も重要です。

この連続エントリの冒頭で、読書感想文を書けない人の特徴として、あらすじとあとがきしか読まない人を挙げました。
あらすじもあとがきも、物語を簡潔にまとめたものです。
したがって、いくらそこを読み込んでも、作品について詳しくはなれません。
あらすじは極限まで情報を削って、たった数ページに話の展開をまとめたものです。
そこでは主人公の感情の機微のきっかけや、そこに至るまでのエピソードは省かれます。
話の展開を説明するのにこうした部分はノイズになるからです。
だから、読書感想文を書こうと思っていくらあらすじやあとがきを読んだところで感想は浮かんできません。
あらすじやあとがきを読んだくらいでは、感想文を書くのに足る程度の詳しさには全く及ばないのです。

あらすじやあとがきだけではまるで詳しさが足りないといいましたが、逆に言えば詳しくなりさえすれば、勝手に感想文は浮かんできます。
それは冒頭の好きな作品や嫌いな先生について他者に語るというを思い出していただければわかると思います。
感想文で大切なことは細かく読んで、作品について詳しくなること。
そのためには読む際に、目が潤んだところや、腹立たしぬなった箇所に線を入れるのが有効です。
気になるところで付箋や傍線を引いていけば、1冊読み終える頃にはかなりの「詳しさ」になっています。
あとはそのメモ元に感想文をかくだけ。
書き方の方は別途まとめていきたいと思います。
まずはあらすじやあとがきだけでなく、しっかりと内容を読む。
そして、気づいたところに線を引いたり付箋を貼ったりして作品に詳しくなる。
ここから始めてみて下さい。
書き始めて止まらない分、結果的に早く書き上がるはずです!

アイキャッチは読書感想文にオススメの重松清さん「ナイフ」

ナイフ (新潮文庫)

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