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新・薄口コラム

こっちが本物(笑)アメブロでやっている薄口コラムから本格移行します。



受験で成功するのに必勝法はないけれど、上手くいかない「必敗法」はあるのではないかというお話

僕は学生時代も含めると、かれこれ8年ほど塾講師をしているのですが、これまでに出会って来た子どもたちを振り返ってみると、つくづく「合格する子にパターンはないけれど、落ちる子は共通しているな」と思います。
よく、合格するための「正解」を聞かれるのですが、正直なところ、勉強時間にしろ勉強方法にしろ、自分が第一志望に掲げた大学に入学した子の方法は様々です。
量と時間と根性で突破した子もいれば、徹底的な効率化で合格した人もいます。
「これさえすれば!」といったうたい文句の塾や参考書を見かけることがありますが、正直受かるのには(無駄を省くことはできても)正しい道なんてないように思います。
一方で、受験が上手くいかなかった子に目を向けてみると、いくつかの共通点を見出すことができます。
合格する子には共通項、必勝パターンみたいなものはないが、失敗する子には多くの点で共通するパターンがあるというのが、おそらく教育に関わる人たちの共通認識であるように思います。
ということで、僕が強く感じる「上手くいかない子」の共通項をまとめてみたいと思います。

①スケジュールを立てない、計画通りに動けない
何かを達成するためには、その工程表、つまりスケジュールが不可欠です。
家を建てるのであれば設計図が、銀行から資金を調達するためには事業計画所が。
そういった「どういう工程で進み、どのくらいの期間で達成するか」という計画がなければ、ある程度の規模の目標は達成できません。
もちろん計画表がなくても達成できることは多く存在しますが、それは①計画表がいらないくらい簡単な目標であるか②計画表がいらないほど自分の能力が上回っているかのいずれかです。
誰の目にみても明らかにその工程どおりにいけば目的を達成できるという計画を示せる人はどんな分野でも一定の成果を出すことができます。
逆に、無計画な人は現状の実力の範囲内でしか成果を得られません。
そのため、受験勉強で自分の現状よりも大きな目標を掲げる場合、計画をしっかりと立て、且つそれを守れなければ目標を実現することは不可能なのです。
受験が上手くいかない人は例外なく、このスケジューリングができていません。

②勉強を「~したい」で行っている
受験勉強がある目的を達成するための手段である以上、そこあるのは「~しなければならない」という、mustによる意思決定です。
当然そこには自分の好き嫌いやわずらわしさといった「気持ち」と対立する事柄も多く登場します。
結果がでない人ほど、「この勉強がしたい」「この科目が好き!」といった、自分の感情を優先しがち。
結果として、好きだったりラクだったりする科目にばかり勉強の配分が傾き、合格からどんどん遠ざかります。
勉強の成果は対数関数的に増大します。
したがって、たとえ得意な科目であっても、9割から9割5分に伸ばすことは苦手科目を5割から5割5分に伸ばすことと比べれば大変なのです。
その辺を割り切ることができず、自分のやりたい気持ちを優先していれば、当然結果として合格は遠ざかります。
これもやはり受験勉強がうまくいかない子に共通する特徴です。

③コスト意識がない
時間であれお金であれ、基本的にあらゆるものが有限です。
特に試験日が固定されている受験生に関しては、「時間」は非常に貴重な資源です。
どんなささいな物に関しても、常に投資した時間に対してどれほどのリターンがあるのかには意識を向けておかなければなりません。
極端な話、周りに時間の制約があって自分にだけ時間が無限に与えられたならば、どんなことでもかなえることができるのです。
受験で上手くいかない人ほど、この「コスト感覚」が薄いように思います。
「この勉強をしなければいけない」というものを見つけたら、それのリターンがどれほどかを考えず、とにかく膨大な時間を費やしてしまうのです。
本来有限であるはずの時間を無限のものであると思い湯水のように使いこめば、当然そのツケは後の自分に回ってきます。
受験勉強でいえば、受験日に間に合わないということになるのです。
限られた期間の中で目標を達成しようとすれば、限られたリソース(時間)をどう使うかに目を向けなければいけません。
それをしなければ当然、得られる結果は配分ミスによる期待にそわないものとなってしまうのです。

他にもいろいろとありますが、特に上に挙げた三点は、受験で上手くいかない人に例外なく共通します。
もちろん、これら3つをしないようにするだけで合格できるなんてものではありませんが、少なくとも合格の可能性は出てきます。
もし受験生の方で、自分でこれらを自覚している、あるいは周りに注意されたことがあるという人は、ぜひ注意してみてください。