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新・薄口コラム

こっちが本物(笑)アメブロでやっている薄口コラムから本格移行します。



安倍総理のコスプレと小池都知事の着物と、オリンピックの演出と

「いやー、オリンピックすごいですよね」
リオ五輪が始まった2日後のNPOの定例ミーティングでそう言われて初めてオリンピックが始まったと知ったくらいに僕はスポーツには無縁の生活を送っています。
そんな僕なので、当然閉会式が今週頭にあったことも知らず、今日の朝ニュースを読んでいたときに、小池百合子さんの着物姿について書かれているのを見て今更閉会式に興味をもったくらいです。
安倍首相のマリオコスプレの演出といい小池百合子さんの着物姿といい、賛否さるかもしれませんが、個人的にはいい演出だなと思いました。
まず首相のマリオ。
世界で一番有名な日本人はマリオである。
これはキングコングの西野さんが言っていた言葉ですが、マリオが日本人なのかは別として本当にその通りだと思います。
ハリウッドスターやイギリスのロックスターのように、誰が見ても「あっ!」ってなる存在は、日本では間違いなくマリオでしょう。
下手に日本人視点ではなく、リオの会場で見ている人にとって面白い演出としては、総理がポップカルチャーのアイコンに扮するというのは、非常に面白い演出であったように思います。
同じく世界的に有名ではありますが、英語表記にするとおちんちんという意味になるポケモンを選ばなかったセンスもいいなと思いました(笑)

小池百合子さんの着物も個人的に好印象です。
僕は着物のど素人なのであくまで印象の話しですが、多分ここで男性が都知事だったら、無難なスーツになったと思うのです。
しかし、女性の小池さんが着物を着るだけで「日本」という感じがします。
伝統的な服装であり、且つ公式な場で違和感がないという意味で、小池百合子さんの着物姿はかなり印象的でした。
また、細々とした絵ではない着物を選んだところにも小池百合子さんの「顧客視点」を感じます。
あれだけの大舞台で日本人が得意とする?細かな仕上げの柄を選んでは、観客には何の絵かわかりません。
大きいけれどシンプルな鶴の絵の着物というチョイスは、かなり舞台の視点がある証拠だと思いました。


なんて2人の服装からオリンピックのエンディングに興味を持って今更見てみたのですが、日本の演出の後半部分になって、椎名林檎さんが総合演出と聞いたとき、妙にしっくりきた気がしました。
あの演出をみたときからずっと感じていたのが、日本の演出にありがちな自分たちが世界に誇れる(と思い込んでいる)押し付けがなく、徹底して顧客(世界中の観客)視点だなあということです。
「日本」ではなく「東京」をアピールする。
「日本の伝統」ではなく「世界に認知されている日本文化」を取り入れる。
そういう部分がとにかく徹底されているところが、僕が閉会式のあの演出をみて一番いいと思ったところでした。
椎名林檎さんは以前から自分の音楽を「商品」と言っているくらいに、とにかく作家としての自我よりも受け手を意識した人です。
彼女のアーティストというより生産者のような気質がいい方向に働いた演出であるように思いました。


本当はARの取り入れ方や演出のひとつひとつも感想があったのですが、そんなものを全部書いたら文字数がすごいことになってしまうので、今回はあくまで大枠について思ったことをまとめました。
正直、オリンピックが決まった瞬間から、前のオリンピックに思いを馳せる三丁目の夕日的な演出、日本で流行っている有名人、そして僕たちが勝手に世界で流行っていると思っている日本文化を盛り込んだ自己陶酔型のオリンピックになるんじゃないかと危惧していたのですが、今回の演出をみてその不安は完全に払拭されました。
スポーツに全く興味のない僕ですが、少しだけ東京オリンピックが楽しみです(笑)


アイキャッチ椎名林檎さんの作品で一番好きな「落日」が収録された東京事変のアルバム

深夜枠

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