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新・薄口コラム

こっちが本物(笑)アメブロでやっている薄口コラムから本格移行します。



ドラマオリジナルのシーンから逃げ恥の最終話を予想してみる

10月の頭くらいにハマった「逃げるは恥だが役に立つ」という作品。

熱しやすく冷めやすい僕には珍しく、未だにどハマりしています。

Kissで同じく連載している東村アキコ先生の「東京タラレバ娘」と合わせて今の若者の結婚観を考えるという文脈で見ても面白い(Kissの2大結婚マンガ「タラレバ」「逃げ恥」に学ぶ結婚できない人の比較 - 新・薄口コラム)し、大人版の「君に届け」として見ても面白い(人気ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」は大人版「君に届け」だと思う - 新・薄口コラム)ため、読んでいて飽きないんですよね。

あとは主人公みくりを結婚生活の観測者として見るのも面白い。

みくりの結婚生活だけでなく、逃げ恥にはさまざまな結婚観を持ったキャラクター、結婚生活を送る人が登場します。

みくりはその「小賢しさ」と心理学修士のクセで彼らの心情を分析しがちなのですが、その分析が色々な人の結婚観を見ているようでとても面白いんですよね。

とまあ、とにかく色々な文脈で読むことができるため、何度読んでも飽きません。

これについてはシミルボンさんで書かせてもらいました(シミルボン)

 

で、今日の10時からガッキー主演のドラマも放送されるわけですが、マンガ作品のドラマ化があまり好きではない僕でも、このドラマはかなり楽しんで見ています。

どうしてもテレビドラマということで、主人公みくりの恋の行方を強調したいようで、3話目(の最後にある予告)あたりから少しずつその要素が増えてきているような気はしますが、それでもかなり原作ファンを大事に使ってくれているように思います。

というのも、ドラマでなされるオリジナル設定のほとんどが、原作の中で出てくる別の話しを上手く組み合わせたものになっているんですよね。

例えば2話で出てきた百合の大学時代の同級生との再会は6巻のエピソードどから、同じく3話にでてきた百合と風見の職場が同じビルというのは確か7巻の話。

ドラマに差し込まれるエピソードが、できる限り原作を再現したものになっているため、監督がこの作品を大切にしているんだろうなということがよく伝わってきます。

そしてだからこそ、ドラマオリジナルで差し込まれた描写が僕にはドラマの最終話の伏線になっていくんだろうなあと気になって仕方がありません。

ということで今日書きたかったのはドラマオリジナルで挟まれた2つの描写について。

・・・やっと本題に入れた!(笑)

 

僕がドラマを見ていて最初に気になったのは、津崎が迷い込んできた鳥(文鳥?)にエサをあげているシーンです。

これって、原作にはない表現ですし、そもそもなくてもストーリーには影響しないもの。

つまり敢えて監督がドラマ作品の中に挟んだ部分ということになります。

制作スケジュールが押して無駄なシーンを入れたのならともかく、ファンを作れるかどうかの大切な1話に、意味もないシーンを入れる余裕なんて1秒たりともないはずです。

そんな中で数カット入れられた迷い鳥のシーン。

あれは監督がドラマの後の展開を象徴するためにどうしてもはさみたかったシーンなのだと思うのです。

結論から言うと、1話の終わりに津崎の家に迷い込んだ鳥が2匹に増えて、一緒に餌を食べていたシーンは、最終話でみくりと津崎が本当の結婚をすることのメタファーであると思います。

どこからともなく津崎の家のベランダに迷い込んで来た鳥は、いつの間にかつがいになって、2人でエサを食べています。

これは、仕事関係としてではなく、本当に夫婦になる2人を表しているように思うのです。

 

もう1つ気になっているのが、みくりと津崎の両方の父親の設定です。

原作ではみくりの父親はあそこまで陽気ではないし、逆に津崎の父親はあそこまで寡黙ではありません。

そして、2話目の結婚報告のシーンで両方の父がみくりと津崎の結婚式を挙げないという選択に内心は悲しむ描写が現れます。

そしてみくりはそんな父親を見て心を痛め、津崎はずっと黙っていた父親から一言「頑張れ」と言われたことに「嘘でも父を喜ばせることができて嬉しい」と言います。

ここで2人に共通するのは「家族に嘘をついた」という思いです。

原作ではどちらかというと、家族に対して結婚にたという嘘をつく2人はドタバタのタッチで描かれていました。

それをシリアスな形にしたのは、やはり最終話の伏線なのかなあと思います。

 

2人一緒にご飯を食べる文鳥のシーンと、ドラマでは変えられていた2人の父親の描写、そしてガッキーで視聴率を取ろうと考えたときに思い浮かぶ最終話のシーン(笑)は、ウェディングドレスを来た2人の結婚姿です。

必要以上に風見がみくりのことを気にしている描写になっているのは、今後みくりが津崎と風見の間で気持ちが揺れ動く伏線、そして百合が原作よりも前に出てくるように描かれているのは、今後の展開で2人の契約結婚を脅かす問題を招きこむ伏線のように感じます。

そしてその2つを乗り越えて2人は本当の夫婦になる。

 

海野つなみ先生は雑誌のインタビューで「原作は単に2人が本当の夫婦になったという結末で終わらせるつもりはなく、2人の選択を見守って欲しい」と答えていました。

ドラマの話数と原作の進み具合、そして視聴率ということを考えると残り9話で入れられる大きな山場は2つくらいで、それを乗り越えた先にあるのは結婚くらいしかないでしょう。

そんなわけで今後のストーリー展開を予想しつつ今夜の放送を楽しみにしているわけですが、ハンターハンターBLEACHの時同様に、僕の予想は大きく外れるんだろうなあ(笑)

 

アイキャッチ逃げるは恥だが役に立つのエンディングテーマ、星野源さんの「恋」

 

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