新・薄口コラム(@Nuts_aki)

こっちが本物(笑)アメブロでやっている薄口コラムから本格移行します。



日常会話は得意でも営業トークが苦手な人って案外多いと思う。

NPOの用事で某大学に行ってきました。
チラシを置いていただけないかという広報(営業?)のお仕事。
自慢できることではないのですが、僕は人と話すのが非常に苦手です。
もちろん好きで塾講師を選んでいる以上、そういう「会話」は人並みよりも上手いと自負しています(笑)
あとは居酒屋で出会った人と話すみたいな会話も割合苦手ではありません。
ただ、営業のようなトークは非常に苦手。
居酒屋などでの会話はわりと得意だけれど、営業のトークになったら急に上手くいかなくなる。
あるいは初対面の人に何かを売り込むのは得意だけれど、プレゼンテーションはどうしても苦手。
このような悩みを持った方って、意外と多いように思います。

僕は会話には大きく3種類があると考えています。
①相手を楽しませる会話と②相手の話をよく聞く会話と③相手に自分を売り込む会話。
これを相手と自分がそれぞれ行うことで会話が成り立ちます。
で、僕は①と②は得意なのだけれど、③がめっぽう苦手。
もともと会話が非常に苦手だった僕は、大学時代に①と②をかなり意識して何とか身につけることで人と話していて、時には親身だとか面白いなんて褒め言葉を貰うこともあるのですが、根っこの部分では会話に対する苦手意識がずっとあります。
特に③の会話が求められるときにはそれが強く出てきます。
自分(あるいは自分の持っているもの)を売り込むっていうのがそもそも分からないんですよね。
だから、就職活動は苦労したし、営業のような活動が非常に苦手。

こんな書き方をしていたらただの愚痴になってしまうので、それぞれの会話の特徴と弱点の克服法をまとめてみたいと思います。
まず①の相手を楽しませる会話について。
これが苦手な人の代表は、子供たちやいわゆる「オタク」と思われている人たちです。
よく、自分の好きなことばかりを話していると①ができないように思われてしまいがちですが、そういうわけではないんですよね。
重要なのは「話を面白く加工する」こと。
子供たちやいわゆるオタクしゃべりの人って、おうおうに自分の話したいことをそのまま話がちです。
食材を生のまま出される感じ。
いくら新鮮で高級であったとしても、生肉をそのまま出されたら食べられませんよね。
逆に、多少品質が劣った食材であったとしても、おいしい調理がしてあれば十分満足できる。
①ができるのは、この「調理の仕方」が上手い人です。
面白い話のネタを探すのではなく、面白い話の見せ方を学ぶ。
この視点が非常に大切になってきます。

②の相手の話をよく聞く会話に関しては相手の話の真意に目を向ける姿勢が重要です。
以前、友達が知り合いを招いて大規模な忘年会を開いたことがあったのですが、その二次会で前に座った二人の男子大学生との会話が印象的でした。
僕と、隣に座っていた僕の4つ上の友達に対して彼らは「どうしたらモテるのか?」ということを聞いてきました。
隣にいた友達はともかく僕は全くモテないのでそこは彼らの誤解なのですが、恐らく女性陣としゃべっている姿を見て、そう判断したのだと思います。
彼らはそこから自分のモテ論を展開して、延々話してくれました。
で、その話は確かに面白いし、見た目もイケメン。
ただ、彼らは「相手に話をさせるスキル」に関しては非常に弱いのです。
僕も隣の友達も、複数人でいるときは話の流れだけ作って、あとは相手が話の主役になることを意識した会話をします。
インタビュアーみたいなイメージです。
大学生の彼らは、会話を盛り上げるということを考えたとき、自分が中心にたって会話を盛り上げようとしていました。
つまり主語がIの盛り上げ方。
それに対して、僕は少なからず相手を主役にする盛り上げ方を心がけています。
いうなれば主語がYouの盛り上げ方です。
彼らが「モテる」と評したのは、このYouのしゃべり方のことなのです。

最後の③相手に自分を売り込む会話については、僕は上手くまとめることができません。
自分自身やったことがないので、どのようにやればよいのか分からないのです(笑)
ただ、「顧客視点」と「クリティカルシンキング」が必要なことはわかります。
相手は何を求めていて、そこに合致する魅力を簡潔に伝えるにはどのようにすればいいのか。
そしてそれを伝えるためのツールとして熱意なり、人間味みたいなものが大きな役割を果たすのだと思います。
僕はゼロから何かを生み出す「創造」と、現状を見る「分析・研究」は好きなのですが、それを広める「普及」やみんなに知ってもらいたいという「情熱」が全く分かりません。
だからこのジャンルがめっぽう苦手なのだと思います。
幸いなことに、NPO法人の活動を始めて、嫌が応にも③の会話が求められる機会が増えてきました。
この部分に関しては現在勉強している真っ最中。
うまく言語化できるレベルにまで引き揚げられたら、またまとめてみたいと思います。

なんてあれこれ話し手みて、やっぱり営業トークは苦手だなあというのを隠したい今日このごろ。。。(笑)