読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

新・薄口コラム

こっちが本物(笑)アメブロでやっている薄口コラムから本格移行します。



社会人は皆知っている読ませるエントリーシートの作り方③自己分析は〇〇だけを意識しろ!

推薦入試を受ける子に頼まれて、僕はよく面接や志望理由の自己分析のお手伝いをします。
なぜその学校をしぼうしているのか?
自分はどんな人なのか?などなど。。。
志望理由を書くことのお手伝いをする場合に、僕は生徒さんにとっての「自分では気付いてはいないけれど、周囲にはそう思われているよ」という部分を重点的に伝えるようにしています。
ジョハリの窓で言うところの「盲点の窓」です。
心理学のツールで、ジョハリの窓というものがあります。
自分で自覚しているか否か、そして周囲に知られているか否かの組み合わせによって「自分とは何か?」というのは4通りに分けられるよねという考えかたです。
自分とは何かということのうち、自分で自覚していて他人も分かっている部分を「開放の窓(open self)」と呼びます。
自分も回りも「こんな人だ」ということが分かっている。
自分が普段仲間内で意識しているキャラクターのようなものです。
自分では分かっているけれど、他人には知られていない部分のことを、ジョハリの窓では「秘密の窓(hidden self)」と呼びます。
周りには見せたくない素の自分や、隠しておきたい少し恥ずかしい部分など。
反対に、自分では気付いておらず、周囲はしっかり認識している部分のことを、「盲点の窓(blind self)」と呼びます。
自分でも全く気付いていない、自分では当たり前だと思っているのに、周りからしたら「凄い」と思ったり、「えっ?」と思ったりする部分。
最後は自分も他人も気がついていない「自分」です。
これは、未知の窓(unknown self)と呼ばれます。
ジョハリの窓にはこの4分類(①開放の窓②秘密の窓③盲点の窓④未知の窓)が存在するのですが、自己分析をする際、このうちのどの自己を掘り下げるかを考えることが非常に重要であるように思います。

自己分析をみていると、上手くいかない人は往々に③や④の自己を追いかけていまいがち。
周りに知られていないけれどもっと知ってほしい「本当の自分」って何だろう?とか、自分も気付いていない自分の良さってあるのだろうかとか、そんな感じ。
僕は、こういった部分を自己分析で知ろうとするのは根本的に間違えているように思っています。
他人には気付かれておらず、自分しか知らない自己なんて、たいていの場合自分の自己満足に過ぎないため、掘り下げたところで生産的な「自分らしさ」なんて発見できないんですよね。
(そう見えていたいという自分を掘り下げる行為ですので、それをするほどに気持ちよくはなりますが…)
同じ理由で、自分も他人も知らないような自己を求めることにもあまり意味がありません。
自分が自覚していなくて他人も自覚していない「自分らしさ」なんて、たいていは自分らしくないから。
仮にそんなものがあるとしても、恐らく全く役に立たない能力であるような気がします。
そんな部分を掘り下げるのも、やっぱりあまり有効な手段ではないように思います。
僕が自己分析に役に立つ部分があるとするならば、ジョハリの窓で言うところの盲目の窓、つまり自分は気付いていないのだけれど周囲が認知している自分らしさを発見するところにあると考えています。

自己分析の最大のメリットは、自分は当たり前に行っていることなのに周囲から見たら凄いと思われているところに気付くことであるというのが僕の持論。
それは「こんな仕事に向いている」だとか、「あなたの性格は〇〇です」見たいに機械的なツールで出てくる類のものではありません。
そもそもそういった診断ツールで出てくるものって、大前提としてユーザーに使ってもらわなければならないため、受けた人が気持ちよくなるようにできているとおもうんですよね(笑)
本来の自己分析って、そういうツールで診断できるものではなく、周囲の人に腹を割って自分のことを話してもらうことで自分が気づいていなかった自分の良さに気付き、それをベースに自分に向いたことを深堀りすることなのです。
「自分はどうしたい」ではなく、「周りは何を評価してくれるのか」

仕事の根本がどんな形であれ社会に価値を与えることにあるとしたら、その世界に飛び込む最初のきっかけである就職活動で求められる力は、「自分は何がやりたいのか?」という願望ではなく、「自分はどう他者に役に立てるか?」という顧客視点です。
そして、エントリーシートで押すべきなのも、当然この部分になってくる。
自分が日頃、他者にどういう価値を与えているかを知る行為が「自己分析」。
そう考えると、どういう自己分析をしなければならないのかがわかってくるように思います。
もちろん他にも方法はいろいろあると思いますが、僕は周囲の人に聞くことだと思います。
できれば身近だけれど正直に語ってくれる友達と、全く知らない初対面の人が持った印象の両方を聞きたいところです。
そして、周囲からのヒアリングの結果支持されていて、その割りに自分は自覚していなかった部分があれば、そこを掘り下げてみる。
俗にいう「自己分析」とは大きく異なりますが、こうしたやり方は結構有効な気がします。

 

顧客視点といえばこの人。

永江一石さんの本