新・薄口コラム

こっちが本物(笑)アメブロでやっている薄口コラムから本格移行します。



ファッションインテリの作り方~何でも知っている風に見える方法を考えた~

人と飲んでいると、ときどき、この人は本当に何でも知っているなあと思う人に出会うことがあります。
もちろん、本当にどんな分野においても造詣が深い人もいるのでしょうが、大部分の人は、(意識無意識は別に)何でも知っている風に装っているだけのように思います。
本当の「博識」には膨大な時間がかかりますが、周囲に「何でも知っている」と思われるだけならば、ある程度はテクニックでどうにかなるはず。
僕はこうした「何でも知っている風に見える人」のことをファッションインテリと呼んでいます。
僕自身、塾講師という職業柄、最低限の物事は知っているようにみえなければ子供たちから信頼が得られません。
とはいえ、まだまだ若造なので、当然ベテランの先生たちの持つ、人生とともに積み上げたような知識に勝てるはずもない。
そんなときに僕が意識的に行っていたのが、「物知りに見える人の研究」です。
何でも知っているように見える人には一定の共通点があるというのが僕の持論。
そのうちのいくつかをまとめてみたいと思います。

ファッションインテリは自分の知識でしゃべらない

この人はあまり物事を知らないなあと感じる人は、得てして自分のフィールドで話してしまいがち。
マンガに詳しいから何でもマンガのフィールドで話すとか、本に詳しいから本の話になれば急に饒舌になるとか、そんな感じです。
もちろん、共通の趣味を有していて、狭い分野の中での知識の深さを伝えたいのであればそれでいいと思います。
しかし、それでは「物知り」には見えない。
一般的な「物知り」の定義は、恐らく「多方面に詳しい」ということになるでしょう。
特定分野に詳しいではここにあてはまりません。

他分野に豊富な知識を持っているように見えるために重要なことが、「自分の知識でしゃべらない」ということです。
この言い方では少しニュアンスが違うかもしれません。
正確には相手の文脈の中で自分の知っている知識を披露するというイメージ。
あまり多方面に造詣は深いように見えない人は、会話の相手がA→B→Cという順序で話しているときに、いずれもそれほど詳しい分野ではないからと、自分の得意分野であるDという分野をかぶせてきます。
一方で何でも知っているように見える人は会話の相手がA→B→Cと話しているとしたら、自分が知っている範囲の知識で相手の話題に乗ることができないだろうかと考える。
たとえば、A,B,Cのいずれにも相手ほど詳しくなかったとしても、Bに関しては少しの知識をもっているとします。
その場合、相手の文脈に合わせてB’の話題を出す。
相手にとっては自分のフィールドの中で会話が繰り広げられたように見えるので、いろいろなことを知っているようにみえるというわけです。


ファッションインテリはマウントしない

物知りに見える人におけるもう一つの大きな共通点が「マウントをしない」ということです。
「これも知っている?」とか、知識量に物を言わせて相手を屈服させるとか言うことをしません。
ただ、相手の会話に合わせてその場に適切な知識を引き出すだけ。
何かしらの説明をようするときでも、説教口調にはなりません。
あくまで自分の視点であるということを重視する。
自分にとってはこういう意味があるというスタンスで語ることで、嫌味のない言い方になるのです。


ファッションインテリは自分の知っている範囲で話す

島田紳助さんが以前、自分の話術に関して「俺は何でも知ってんのとちゃうねん。知っている話をしているだけやねん」と言っていました。
実は、何でも知っているように見える人の殆どがこのパターン。
確かに、一つ、或いは二つくらいの分野について人よりも深い知識を持っている場合が少なくありません。
しかし、彼らは決して全部の分野に関してそのレベルで精通している訳ではなく、むしろ他分野に関しては殆ど知らない場合だってあります。
それでも自分の得意分野ではない部分に関して話すことができるのは、「知っていること」しか話していないからです。
マクロとしてはあまり詳しくなかったとしても、ミクロな事象において、一点詳しいものがあれば、その話題になったときだけ語るようにします。
そうすると、あたかも全体に詳しいように見える。

重要なことは、全体を知っている分野を一つは持っておき、それ以外に関してはミクロなことに関して詳しい知識をもっておくということ。
そうすることでいろいろな話についていくことができるのです。

というのがざっくりとした僕のファッションインテリの特徴です。
果たして日常生活において何でも知っている風に見せることが役に立つシチュエーションがどれほどあるのかは甚だ疑問ですが、必要な人はこの辺を意識してみると言いように思います。