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新・薄口コラム

こっちが本物(笑)アメブロでやっている薄口コラムから本格移行します。



「就活生、スーツに着られている」問題と就活生コスプレ仮説

4月に急遽後輩を集めて飲み会を開いたときに、就活中の子たちがたくさんいて、そのときに「就活生、スーツに着られてるくない?」という話になりました。

街を歩いているときや駅のホームで電車を待っているときに、同じスーツを着ているはずなのに、なんとなくパッと見で就活生だと分かるんですよね。

このエントリを書いている平日昼間のカフェでも、「あっ、この人就活生だ」と明らかに分かる人がチラホラと入ってきます(笑)

で、「就活生スーツに着られている」問題について数週間考えている中で、一つの仮説にたどり着きました。

それが就活生コスプレ仮説です。

 

僕は基本的にスーツや制服というのは「である」ことを証明するためのツールであると考えています。

制服を着ていれば高校生、スーツを着ていたら社会人みたいに、自分が今何をしているかを周囲に認知してもらうための道具が、スーツなり制服なりだと思うのです。

社会人がスーツを着ていたり、学生が制服を着ていたりしても全く違和感が湧かないのは、彼らが服装で示される属性をしているからです。

仕事をしている人がスーツを着ている、学生をしている人が制服を着ている

だから、それらを着ている姿を見ても違和感が無いのです。

 

僕が就活生のスーツに感じる違和感が、「である」ことを示す服装と実際にしていることの不一致によるものであるとしたら、恐らくテレビでタレントが着る学ランやAVに出ている女の子の着るセーラー服と構造的には同じものであるはずです(笑)

しかし、僕はそういったものにはあまり違和感を覚えないんですよね。

だからこそ、なぜ就活生のスーツだけが不自然かと納得できる理由が見つけられずにいたのですが、それも就活生コスプレ仮説である程度解消されました。

テレビタレントでもAV女優でも、服装によって「である」ことを示す前に、その人が何をしているのかというキャラがはっきりしています。

だから、制服やスーツに「着られている」という印象は受けないのです。

スーツを着ているサラリーマンや制服を着ている学生は、ちょうどキャラクターと服装が示す印象が同じベクトルを向いている。

だから違和感が無いのです。

それに対して就活生の場合、まず自分のキャラクターありきではなく(それどころか押し殺そうとする勢いで)、スーツを着て就活生「である」ことを演じようとする。

コスプレイヤーの人から「キャラクターをどう演じるか」という話を聞いたのですが、まさにそれと同じ印象でした。

コスプレイヤーの場合は、それを見る側の人間も、キャラになりきった演者としてのその人を求めています。

だから、なりきればなりきるほどよい。

これはテレビドラマに出ている俳優も同じです。

彼らは消費者から「演じている役」を求められているから違和感がない。

むしろ役者やコスプレイヤーが「自分」を出したら不自然になってしまいます。

彼らはある意味で役を引き立てる「裏方」に回って初めて役割を全うできるのです。

しかし就活生は違います。

就活生が消費者(この場合は面接官)に求められているのはあくまでその人がどんな人であるのかという部分です。

にも関わらず、スーツを着ることで就活生(これが「社会人」でないというところもポイント!)を演じようとしてしまう。

就活生だからピンと気を張っていなければならない、就活生だからできる人っぽい表情をしなければならない。

そんなスーツを着ることにより「演じる就活生」になってしまうからこそ、パッと見で就活生だと分かる空気になってしまうのだと思うのです。

 

こうしたコスプレ状態にならないためにはどうしたらいいのか?

就活生の方々がスーツを着た瞬間に無意識に「就活生」を演じてしまっているのなら、予め自分らしさを意識しておけばこの問題は解決します。

自分は普段どんな人なのかという「自分らしさ」を一度言語化してみる(これは就活における自己分析のようなものではありません)。

そして、「就活生らしさ」ではなく、「自分らしさ」を演じればいいわけです。

自分らしさを演じるなんていうと矛盾があるように思いますが、普段の自分を自覚している人は案外多くありません。

だからこそ、それを知っているだけで、スーツをきると無意識に「就活生」らしさを演じてしまうという状態をさけられるようになると思うのです。

殆どの人が「就活生」らしさを演じる中で1人だけ「自分らしさ」を演じることが出来れば無双状態です。

だって、面接官は「自分らしさ」を求めているのだから。

 

っというのが、僕の「就活生スーツに着られている」問題に対する答え。

 

 アイキャッチはお世話になっている(入り浸っている)お店の大将が書いた就活本

内定力

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